アイマスを愛するプロデューサーの皆様および統計沼に沈まれている皆様。
将来の夢はアイマスおじさん。
本業と副業を一纏めにしたプロデューサー。
紅木弘です。
今回もイロイロと危険な話題に踏み込みますので，
不快に感じられた方はプラウザバックしてください。
春はシンデレラガール総選挙の季節
2018年12月2日。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!
にてデレマスに新アイドルの追加が発表されてはや3ヶ月。
追加発表があった総勢7名の内，2019年3月27日現在5人が追加されました。
その全員が極めて強烈な個性を持ち，全員がプロデューサー界隈を騒がせています。
その中には新アイドルに対する賛否両論もあり，
アイマスというコンテンツが停滞ではなく，冒険を続けているコンテンツであると
改めて認識しております。
そして3月の終わりであるこの時期。
特にデレマスのプロデューサー方は来たるときに向けて
あるプロデューサーは静かに，
またあるプロデューサーは声高らかに
準備を進めていることと思われます。
そう。
第8回シンデレラガール総選挙です。
プロデューサーにとって春は
出会いの季節であり，別れの季節であり，
総選挙の季節でもあるのです。
この総選挙には新たに追加された5人も出馬が予想され，
シンデレラガール総選挙はますます盛り上がることが想像に難くありません。
そしてアイマス統計を嗜む私としましては，
新たに追加された5人の順位というのはとても気になることの一つです。
「新アイドルは総選挙に強い」という仮説
ここで，私は次のことを疑問に持ちました。
それはタイトルにもありますように，
新アイドルは総選挙で有利なのかということです。
そしてこれが，新アイドル追加に対する賛否両論の
否定側の論点の1つとなっております。
前回の記事でお話ししましたように，
シンデレラガール総選挙は単純な人気投票以外の側面もあります。
とくにCVの問題は根深く，
シャニマスで新アイドルが追加されても否定的な意見がでない理由の1つにあげられるほどです。
そして，否定側の意見として
新アイドルの方が話題性がある分，総選挙で順位が高くなるため，
これまでCVがないアイドルが不利になる要因の1つになる。
というものがあります。
この意見について，私は1つ言いたい。言わせてください。
まず，事実確認をしよう。と。
本当に，新アイドルは総選挙で有利なのか。
私が確認した限り，この仮定を証明する根拠は見つけることができませんでした。
ですので，私は統計的アプローチに基づいて，
この仮定が正しいかどうか，証明していきたいと思います。
そもそも「新アイドル」って何？
まずはじめに，新アイドルについて定義します。
ここで問題となっていますのはシンデレラガール総選挙ですので，
ここでの新アイドルとは
第1回を除く，前回の総選挙に出馬しなかったアイドル
とします。
この定義に基づきますと，過去のシンデレラガール総選挙において
新アイドルが出馬した総選挙は
第2回から4回までの計3回です。
従って，この3回の順位と
前回の記事同様に，行われたすべての総選挙順位の平均値，中央値，平均変動率を見ることで
新アイドルが総選挙で有利なのか，考察していきたいと思います。
新アイドルの総選挙順位結果
それでは，早速見ていきましょう。
なお，総選挙順位がランキング外の場合，順位は51位としております。
また，参考として表1に前回の記事でも示しました平均順位が高い順に20人のアイドルを並べた結果を示します。
この順位に関する考察は前回の記事に書いてますので，よろしければそちらをご覧ください。
idolmaster-statistics.hatenablog.com
第2回シンデレラガール総選挙の新アイドル
まずは，第2回シンデレラガール総選挙の順位結果を見ていきます。
表1に第2回シンデレラガール総選挙の新アイドルの順位結果を示します。
同表において，新アイドルは20人。
内，8人がランキング入りしています。
ランキング入りしているアイドルを見てみると，
アナスタシアが2位という，驚異的な順位を記録していますが
平均順位と中央値順位から，その後の順位は20位程度に落ち着いていることがわかります。
また，総合順位こそ12位ですが属性別では1位である星輝子は
Passion担当プロデューサー方の票を多く集めたと見ることができますが
平均順位と中央値順位から，その後の順位は35位から40位くらいであることがわかります。
一方，彼女たち以外のランキング入りした新アイドルについては
森久保乃々が第5回で4位になった以外にトップ10入りした新アイドルがおらず，
片桐早苗や堀裕子にいたっては，これ以後の選挙でランキング入りすらしておりません。
加えて，ランキング外の新アイドルを見てみると，
第7回総選挙で12位となった白菊ほたるを除いて
ランキング入りした新アイドルはいません。
以上のことから，第2回総選挙の新アイドルにおいて
- アナスタシアと星輝子は順位の高いアイドルであると見ることができますが，その後の順位は下降傾向が強い。
- 彼女たち以外の新アイドルはランキング入りしている者もいるものの，その後大躍進を遂げたのは森久保乃々のみである。
- ランキング外の新アイドルの多くはその後もランキング入りしたことがない。
ことがわかります。
第3回シンデレラガール総選挙の新アイドル
次に，第3回シンデレラガール総選挙の順位結果を見ていきます。
表3に第3回シンデレラガール総選挙の新アイドルの順位結果を示します。
同表において，新アイドルは14人。
内，2人がランキング入りしています。
ランキング入りしている新アイドルを見てみると，
6位の鷺沢文香ほぼ一強です。
総選挙平均順位3位は伊達ではありません。
44位の一ノ瀬志希も第4回と第7回総選挙で5位と6位という高い順位をとっていますが，平均順位と中央値順位に大きな差があることからもわかるように，順位が安定しません。
一方，ランキング外の新アイドルを見てみると
第2回総選挙ほど顕著ではありませんが，1度もランキング入りしたことのない者も6人います。
また，ランキング入りしても，その多くは最高でも20位前半の順位であることから
第5回総選挙で9位となった佐藤心を除いて順位としてはぱっとしません。
以上のことから，第3回総選挙の新アイドルにおいて
- 鷺沢文香が総選挙平均順位3位という極めて順位の高いところで安定している。
- 一ノ瀬志希は順位の高低差が激しく，平均的にはさほど高くないところでランキング入りしている。
- ランキング外のアイドルは，その後の総選挙でランキング入りするものもいるが，大躍進を遂げたのは佐藤心のみである。
ことがわかります。
第4回シンデレラガール総選挙の新アイドル
最後に，第4回シンデレラガール総選挙の順位結果を見ていきます。
表4に第4回シンデレラガール総選挙の順位結果を示します。
同表において，新アイドルは3人。
内，2人がランキング入りしています。
この3人を見てみると，
第5回で5位となった依田芳乃以外の2人は，その後の順位もさほど高くありません。
また，依田芳乃もその後の2回の総選挙においてランキング外と40位であり，平均変動率からも下降傾向であると見ることができます。
以上のことから，第4回総選挙の新アイドルにおいて
- 第4回総選挙で高順位となった新アイドルは存在せず。その後の総選挙においても依田芳乃が1度5位になった以外に特出する点がない。
ことがわかります。
まとめと仮定に対する結論
以上，全3回の総選挙の結果をまとめますと，
新アイドルにおいて高い順位をとったのは，
- 新アイドル最高順位記録保持者のアナスタシア
- Passion部門で1位になったことのある星輝子
- 総選挙平均順位3位である鷺沢文香
の3人だけであると言えます。
新アイドルの合計は37人であるため，約8.1％の割合です。
2018年12月2日に追加発表された新アイドルは計7人ですので
彼女たちが第8回総選挙前に全員追加されたとしても，
1人入るかどうかという割合です。
また，それ以外の新アイドルも後の総選挙で高い順位を取ったこともありますが，その時点では新アイドルではありません。
従って本ブログでは
「新アイドルが総選挙で有利である」という仮説には否定的な立場を取ります。
前述の3人。特に初登場2位となったアナスタシアの印象が強すぎるための意見であると考えます。
第8回シンデレラガール総選挙の順位が決まったとき，またこの話題に触れる(かも)しれません。
それでは，これにて当記事を締めさせていただきます。
統計の力で，アイマスがもっと好きになる。
紅木弘がお送りしました。
