アイマスを愛するプロデューサーの皆様および統計沼に沈まれている皆様。
紅木弘です。
本記事をお読みいただく前に前提として,私はシンデレラガール総選挙は年に一度のお祭りであり,お祭りである以上,基本は楽しむものだと考えております。
また,本記事はシンデレラガール総選挙におけるガチャブーストについて考察した内容となっておりますが,私は本記事においてガチャブーストを肯定も否定もしておりません。
ただし,ガチャブーストが存在するという前提の基で,これについて理解し知ることが大切であると考えて本記事を書いております。
この点にご留意の上,本文をお読みいただけますと幸いです。
以下,本文。
総選挙の結果を運営に支配されてたまるものか!!
シンデレラガール総選挙の時期になると必ずと言っていいほど出てくる通説があります。それは,シンデレラガール総選挙は運営による出来レースである。というものです。
そんなことはないと私は思っています。
シンデレラガール総選挙は各担当プロデューサーが一同に担当アイドルを応援するお祭りであり,その結果に一喜一憂はあるにせよ原因を運営のみに定めることは,アイドルを応援しているプロデューサーに対してあまりにも失礼です。
一方で,運営が総選挙に大きく介入できる要素があることもまた事実です。
いわゆる「ガチャブースト」がそれに当たります。
ガチャブーストとは総選挙期間中にガチャに追加されたアイドルが総選挙で上位に上がる現象であり,総選挙のシステムやこれまでの総選挙の結果からもこの存在を否定することはできません。
しかしながら,この影響力や効果,発生条件などについては不明瞭な部分も多く,この点について議論された例をあまり見たことがありません。
ガチャブーストがあったから順位が上がった,あるいはなかったから順位が下がったと安易に結論づけるのではなく,ガチャブーストの影響が総選挙にどれだけの影響を及ぼしたのかについて議論することにより,総選挙が本当に運営のさじ加減一つで操作されるものなのかを考える必要があるでしょう。
そこで本記事では,総選挙の順位と総選挙期間中に行われたガシャとの関係についてまとめると同時に,ガシャブーストの影響力や発生条件について考えていきたいと思います。
繰り返しますが,私はシンデレラガール総選挙を年に一度のお祭りであると考えております。そしてお祭りである以上,楽しむことが前提だと思っております。
本記事は私の総選挙の楽しみ方の一つであるという点はご理解いただきたく思います。
ガチャブーストが生じるメカニズム
まず,ガチャブーストが生じるメカニズムについて,一般的に言われていることを改めてまとめていきます。
ガチャブーストが生じる理由はシンデレラガール総選挙の投票権を集めるシステムにあります。
シンデレラガール総選挙は総選挙期間中に投票券を集め,これを各アイドルに投票するシステムですが,投票券を集める方法は2つあります。
1つはログインをしたりイベントで一定のポイントを貯めるなどによる票(本ブログでは無課金票と呼称しています)。
もう1つはガシャを引くために課金をした際におまけとしてついてくる票(本ブログでは課金票と呼称しています)です。
ここで注目するべきはこの票の割合であり,これまで行われてきた全ての総選挙において,1アカウントが入手可能な票数は無課金票より課金票の方が多いです。
例えば,第10回総選挙においてデレステの無課金票が最大882票だったのに対し,課金票は最大30000票と約34倍課金票の方が多いです。初期の方の総選挙だと,無課金票が2~3票に対して課金票は上限なしということもありました。
またどんなときにガシャを引くかを考えると,多くは自分の担当アイドルが新カードとして追加されたときです。
すなわち,総選挙期間中にガチャに追加されたアイドルは,その担当プロデューサーがガチャを引くために課金をするため結果として投票券を多く持つこととなります。ともすれば,ガチャに追加されたアイドルはより多くの票が投票され,結果として順位が上がる。
これが大まかなガチャブーストが生じるメカニズムとなります。
このメカニズムに大きな矛盾はないと考えます。また,因果関係と相関関係の混同もないでしょう。
無論,ガチャに誰が追加されるかなど関係なく,担当アイドルが総選挙で上位になるために課金をしてガチャを引く方もたくさん見受けられます。
ガチャブーストの本質は彼らではなく,担当がガチャに追加されたのでガチャを引き,せっかく投票券が貯まったので担当に投票する。という層(おそらくは微課金や総選挙の順位にそこまで固執しない層)の増加にあると私は考えます。
総選挙とガチャの関係性
検討方法
本記事では総選挙期間直前から期間中に更新されたガチャに登場したアイドルの前回とガチャ登場回の順位および以前の記事で述べております推定得票率の2つを比較します。
idolmaster-statistics.hatenablog.com推定得票率に関する記事。
そして,本記事では順位ではなく推定得票率を重視してガチャブーストの有無を判断します。
なぜ,順位ではなく推定得票率を重視するかというと,シンデレラガール総選挙は全ての順位およびその票数が開示されておらず,各総選挙によって1アカウントが獲得できる票数に差があるためです。
極論ではありますが,総選挙で前回2位から1位になるのと50位から49位にあがることは,同じ順位が1位上がるでも獲得したであろう票数が大きく異なります。同時に,票数についても上位以外のものは公表されていないため,私のようにほとんどの順位の票数は推定することしかできません。仮に票数が全部公開されたとしても,今回は前回の総選挙を行うため,各総選挙によって1アカウントあたりが獲得できる票数に差があるシンデレラガール総選挙では単純な票数の比較もできません。
以上より,当記事では順位ではなく,当活動で行ってきた推定票数とそれを基とした推定得票率からガチャブーストの有無を確認します。
具体的には,当記事においてガチャブーストとは以下のように定義します。
- 選挙期間中にガチャでピックアップの対象となった総選挙とその前の総選挙との推定得票率の差が0.1以上。
- ガチャ登場回の前の総選挙で圏外だったがガチャ登場回の総選挙では圏内入り。
なお,この得票率0.1ポイントは当検討に対して私が設定した値ではありますが,得票率が0.1ポイント上がるとは各総選挙で平均的に50位から35位に上がる,あるいは20位から15位に上がるほどの差であり,決して簡単なものではないということは直感的にもご理解いただけると思います。
第1回総選挙
表1に第1回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
第1回総選挙は以降のように過去の総選挙と比較ができませんが,同表より第1回総選挙3位となっている城ヶ崎莉嘉はその後の総選挙において順位を大幅に下げており,第5回総選挙以降は50位圏内に入ったことがないことを考えると,この結果をガチャブーストと判断してもよいと考えております。
第2回総選挙
ここからが本比較の本番です。表2に第2回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
同表より,本記事でガチャブーストと判断されるのは第1回総選挙で圏外だった赤城みりあのみです。
2代目シンデレラガールの神崎蘭子も前回から0.09ポイント得票率が伸びていること,中間発表では6位だった彼女が最終的に1位になっているという点を見れば彼女もガチャブーストの対象とみることができますが,後述する第3回総選挙以降のガチャブーストから見ると,彼女はそこまで得票率が伸びたとは言えないのが非常に興味深い点です。
また,総選挙期間前にガチャが実装されても順位を上げた高垣楓はこれ以降の総選挙でも高い順位を維持している点も非常に興味深いです。
第3回総選挙
表3に第3回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
同表より,第3回総選挙はガチャブーストの影響力が無視できないことがわかります。
選挙期間中にピックアップされた述べ8人のアイドルの内6人に本記事が定義するガチャブーストが該当している点はめざましく,特にこれまでの総選挙で圏外だった本田未央が一気に5位まで順位を上げてきたのは,これ以降の総選挙では現状起こっていない事象です。
一方で,ガチャに登場したにも関わらず順位の下がった佐久間まゆや堀裕子のように,ガチャブーストが絶えず成立していない点はしっかりと見なければなりません。特に,前回6位から16位に順位を下げた佐久間まゆについては,後述するその後の総選挙でもなんどか総選挙期間中のガチャに登場しているもののガチャブーストは成立していない点は非常に興味深い点です。
第4回総選挙
表4に第4回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
同表より,第4回総選挙も第3回と同様にガチャブーストの影響力が無視できないことがわかります。
小早川紗枝以外の4人のアイドルが本記事が定義するガチャブーストに該当しており,特に,一ノ瀬志希,相葉夕美の2人は44位や23位からTop10入りを果たしております
一方で,ガチャに登場したが圏外のままだった小早川紗枝といったアイドルがいることも事実です。また,4代目シンデレラガールの塩見周子は第3回総選挙と第4回総選挙の間に行われた「アニバーサリーボイスアイドルオーディション」で2位だったアイドルであり,同様に一ノ瀬志希や相葉夕美も6位(Cute2位)と7位(Passion1位)だったため,ガチャブーストだけが順位を上げた原因であるとは言い切れないことは念頭に置く必要があります。
第5回総選挙
表5に第5回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
同表より,第5回総選挙で本記事が定義するガチャブーストに該当するアイドルは4人であることがわかります。
特筆する点としてはやはり5代目シンデレラガールの島村卯月でしょうが,第3回,第4回と圏外だった佐城雪美が26位とCoolで13位まで順位を伸ばした一方で桃井あずきや日野茜は圏外のままであった点は興味深いです。
第6回総選挙
表6に第6回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
同表より,第6回総選挙はガチャブーストがやや不発だったことがわかります。
その理由として考えられるのは前回の総選挙で圏外だったアイドルの多さであり,総選挙期間中にガチャに登場し,圏外から圏内入りしたのは今井加奈と大槻唯の7人中2人です。
また,復刻・限定共に6代目シンデレラガールの高垣楓が登場しており,前回2位だったことからもある種順当な順位変動ということができるため,これをガチャブーストの影響と一概に判断してよいかは難しいです。
第7回総選挙
第7回総選挙からシンデレラガール総選挙はモバマスとデレステの合同開催となります。このため,モバマスとデレステそれぞれで実装されたガチャに対して評価を行っていきます。
表7にモバマスの第6回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。また,表8にモバマスの第6回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
これらの表より,モバマスでは5人,デレステでは2人が当記事が定義するガチャブーストに該当することがわかります。
表7のモバマスで特筆する点は,圏外から12位となった白菊ほたると12位から1位(7代目シンデレラガール)となった安部菜々でしょうが,同ガチャで前回2位(中間発表でも2位)だった本田未央も得票率という点では0.21ポイント増加している点は見逃してはいけない点でしょう。
表8のデレステで特筆する点は,42位から11位となった神崎蘭子でしょうが,第3回総選挙で述べた佐久間まゆもガチャでピックアップされましたが順位を落としている点は注目するべき点です。
第8回総選挙
表9にモバマスの第6回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。また,表10にモバマスの第10回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
これらの表より,モバマスでは4人,デレステでは2人が当記事が定義するガチャブーストに該当することがわかります。
表9のモバマスで特筆する点は,24位から4位となった遊佐こずえでしょうが,彼女は第7回総選挙の時点でCute9位と,第8回総選挙開始時点でCVの付いていないアイドルとしては最も高い順位であり,過去の考察よりCV枠として総選挙の上位に位置することが予想されたアイドルです。このため,ガチャブーストのみでこの順位となったとは判断しかねると考えております。
idolmaster-statistics.hatenablog.comCV枠について考察した記事
表10のデレステで特筆する点は,黒埼ちとせと白雪千夜が圏外だった点でしょう。彼女たちは第8回総選挙開始前の2019年2月28日に実装されたアイドルであり,これがはじめての総選挙でした。そのほかにも第8回総選挙は7人の新アイドルがはじめての総選挙となり,新アイドルの追加が約4年ぶりだったこともあり彼女たちの順位は注目されるものでした。その中でデレステのガチャに実装された彼女たちが圏外だった点は非常に興味深く,ガチャブーストの影響なく3位となったのが夢見りあむという点はやはり特筆すべき点です。
また,モバマス・デレステそれぞれで総選挙期間中にピックアップされた佐久間まゆがここでも順位を落としている点も見逃せません。
第9回総選挙
表11にモバマスの第6回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。また,表12にモバマスの第10回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
これらの表より,モバマス・デレステでそれぞれ3人のアイドルが当記事が定義するガチャブーストに該当することがわかります。
表11のモバマスで特筆する点は,総選挙期間中よりも総選挙前の高森藍子,一ノ瀬志希の順位および得票率が上がっている点です。また,上記ガチャで限定で登場し,その後の総選挙期間中に復刻で登場した北条加蓮も前回の2位から1位(9代目シンデレラガール)となっている点は興味深いです。
表12のデレステで特筆する点は,29位から8位となった新田美波でしょうが,過去にシンデレラガールになっているにも関わらずガチャブーストに該当するほど順位をあげた島村卯月や渋谷凛は興味深いです。
第10回総選挙
表13にモバマスの第6回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。また,表14にモバマスの第10回総選挙の選挙期間前および選挙期間中に行われたガチャで登場したアイドルの順位と推定得票率を示します。
これらの表より,モバマスでは2人,デレステでは3人が当記事が定義するガチャブーストに該当することがわかります。
表13のモバマスで特筆する点は,圏外だった佐城雪美が圏内入りした点でしょうが,限定で実装された城ヶ崎美嘉が13位から18位と順位を落としている点は非常に興味深い点です。
表14のデレステで特筆する点は,前回22位から10位となった二宮飛鳥でしょうが,総選挙前に限定で実装されながら8位へと順位を上げた佐藤心も非常に興味深いです。
ガチャブーストの影響と発生する条件
ガチャブースト該当率
ここまで各総選挙毎のガチャ実装アイドルとその順位を見てきましたが,特に最近の総選挙ではガチャブーストは絶えず成立するものではないことがわかります。
表15にモバマスにおける総選挙期間中にピックアップされたアイドルの総数とガチャブースト該当数,ガチャブースト率を示します。同様にデレステのものを図16に示します。
表15より,総選挙を重ねることによりガチャブースト率全体は減少傾向にあることがわかります。また,ボイスアイドルオーディションとの同時開催となった第9回総選挙以降に着目すると,復刻で登場したアイドルのガチャブースト率の高さは非常に興味深いです。これは,前回2位だった北条加蓮と鷺沢文香が復刻のタイミングでシンデレラガールとなっているということであり,ガチャブーストで順位を操れるというのであれば,この復刻による1年越しというのは矛盾します。
一方で,表16よりデレステにおいては全体のガチャブースト率こそ小さいものの,限定とフェスのガチャブースト率は非常に高いです。
特にフェスについては第10回こそ50%となっておりますが,これは実装されたのが7代目シンデレラガールの安部菜々かつ最終日の課金票を購入できなくなってからの実装だったためであり,事実上100%と見てよいでしょう。すなわち,デレステで総選挙期間中にフェスで実装されたアイドルは現状確実に順位が上がっていると判断されます。
ガチャブーストの影響力
前節より,ガチャブーストは絶えず成立するものではなく,特にモバマスについては影響力が小さくなっていること,デレステではフェスに実装されるとガチャブーストが起こることを述べました。
では,このガチャブーストにより実際どの程度総選挙に影響を及ぼしたかを見てみます。
表17にモバマスにおける当記事で定義したガチャブーストにより,総選挙の順位に影響したかを示します。同様にデレステの影響を表18に示します。
これらの表より,モバマス,デレステ共にガチャブーストに該当すると,Top 10入りに強く関わることがわかります。すなわち,ガチャブーストが総選挙の結果,特に上位に影響を及ぼすという通説はある程度正しいとみるべきです。
ガチャブーストが起こる条件
では,ガチャブーストが起こる条件のようなものはあるのでしょうか。
表19にモバマスにおける総選挙期間中に実装されたアイドルの前回総選挙での順位とガチャブースト該当数を示します。同様にデレステにおけるものを表20に示します。
これらの表より,モバマスでは前回Top 10入りしたアイドルがガチャに実装されると順位が上がり,デレステでは圏内入りしたアイドルがガチャブーストの影響を受けやすいことがわかります。
また,第7回以降の総選挙では圏外だったアイドルが圏内入りするようなケースは少なくなっていることもわかります。
別の視点として,表21にモバマスにおけるガチャブーストに該当するアイドルの属性を示します。同様にデレステにおけるものを表22に示します。
これらの表より,ガチャブーストが起こる属性はCoolが多いことがわかります。特に,デレステとの共同開催となった第7回以降は顕著であり,デレステでガチャブーストが起こったPassion所属のアイドルは0人です。
また,第9回,第10回においてガチャブーストによりTop 10入りしたと考えられるアイドルは新田美波と二宮飛鳥と共にCoolである点は興味深い点です。
まとめ
ガチャブーストが存在するという前提の基で,これが総選挙にどれだけの影響力を持っているのか。また,これが発生する条件や確率を確認することにより,ガチャにより総選挙の結果が左右されるのかについて考察を行いました。
この結果,
- ガチャブーストは存在するが,その影響力は年々小さくなっており,特にモバマスの影響力低下は著しい。
- デレステのフェスに登場するアイドルはガチャブーストの影響を受ける。
- ガチャブーストが発生した場合,Top 10入りをする確率も上がるが,第8回総選挙以降でPassion所属アイドルについてはガチャブーストによりTop 10入りした事例はない。
ということがわかりました。また,佐久間まゆのように総選挙の順位が高くガチャが実装された場合でもガチャブーストが起こらないアイドルもいることが確認できました。
このことから本記事では,ガチャブーストは存在するがその影響力は年々小さくなっており,特にデレステとの共同開催となった第7回以降はシンデレラガールや総選挙曲の歌唱に与えるような影響はほとんどない。と結論づけます。
この背景として,デレステ・モバマス共に無課金票の割合が増えたこと,課金票が10連チケットとなったため総選挙期間中でなくても課金しやすくなったことが挙げられます。
確かに,第3回や第4回のように,特に初期の総選挙ではガチャブーストが総選挙に大きな影響を与えたように見える総選挙があったことは事実です。
ですがこれは裏を返すと,前回の総選挙やボイスアイドルオーディションで順位の高かったアイドルがそのままガチャに実装されただけという見方もでき,ガチャブーストはダメ押しだったとも言えます。そう考えますと,その順位になるために本当にガチャブーストが必要だったのかについては疑問を呈します。もっといえば,我々が次回総選挙のガチャブーストが起こるアイドルをつくっていたとも言えるわけです。
このあたりの話はたらればになりますので考えればきりがありませんが,少なくともシンデレラガール総選挙がガチャの実装権を持つ運営の出来レースであるとは最早言うべきではないと考えております。ぶっちゃけ,出来レースと言えるほど順位の操作はできていません。
シンデレラガール総選挙は考察したい内容がたくさんあり,今回のガチャブーストについてももっと深く考えていきたいと思っております。これについてもいずれお話しできたらなと思います。
それでは,これにて本記事を締めさせていただきます。
統計の力で,アイマスがもっと好きになる。
紅木弘がお送りしました。