アイマス統計

THE IDOLM@STERを対象とした統計を行い,情報を発信しております。

Stage for Cinderella各予選グループを分析する

アイマスを愛するプロデューサーの皆様および統計沼に沈まれている皆様。

紅木弘です。

 

 

新たな総選挙~Stage for Cinderella~

2022年のデレマスは新たなシンデレラガール総選挙である「Stage for Cinderella」が開催されます。
詳細は公式サイトなどをご覧いただければと思いますが,Stage for Cinderellaはこれまで10回行われた総選挙との違いとして,

  • 組み分けされた4組の予選とプレイオフ,本選をおよそ1年かけて行う
  • 開催するのはデレステのみ(モバマスでは未開催)
  • 1票で必ず5人を投票する

など大きく異なります。

1人のプロデューサーとしてはもちろん,アイマス統計屋を自称している身としては,今までの総選挙データがどこまで通用するのか,あるいは新たな投票傾向が生まれるのかなど,1年間かけてとても興味深い統計対象ができたな楽しみにしております。

そして,2022年6月23日にStage for Cinderellaの予選組み分け抽選会が行われました。
これは190人のアイドルを4つの予選グループに分ける様子をリアルタイムで配信したものであり,私を含め皆様固唾をのんで組み分けの様子を見ていたことと存じます。
(それはそれとして,あの組み分け抽選器にはさすがに笑いました)

この抽選会で決まった組み分けはStage for Cinderellaの結果に大きく影響することは想像に難くなく,自分が投票したいアイドルが誰と同じ予選グループにいるか。そのグループは全体的に他のグループよりも有利・不利なのかは興味の対象かと思います。

そこで今回は,4つの予選グループそれぞれを分析し,各グループの傾向を見ていきたいと思います。

 

各予選グループの傾向分析

年齢・身体的特徴

まずは,せっかくアトランダムにできたグループなので総選挙とはほとんど関係ないと思われる部分について見てみたいと思います。

表1に各予選グループおよびデレマス全体の年齢,身長,体重,スリーサイズの平均値を示します。

 

表1 各予選グループの各種平均

 

同表からまず年齢を見てみると,A・Bグループは平均年齢が全体平均よりも高く,C・Dグループは低いことがわかります。

これは,18歳以上のアイドルがA・Bグループは22人なのに対しC・Dグループは18人,19人と少ないこと。また,12歳以下のアイドルがA・Bグループが3人に対しC・Dグループがそれぞれ5人,4人と多いかつ,デレの最年少である9歳組の市原仁奈,横山千佳,龍崎薫がC・Dグループに集まったことが主な要因です(なお,Dグループの安部菜々については年齢を不詳としている)。

また,身長やバストサイズについても,A・Bグループと比較してC・Dグループが小さいことが確認できます。

過去の考察より,アイマスのアイドルたちは年齢が高くなると身長やバストサイズが大きくなる傾向にあるため,これらの結果は傾向通りと言えます。

一方で,これらの値は全体平均と大きな差がないことから,年齢や身体的特徴的には大きな偏りのないグループ分けになったこともわかります。

血液型

図1に各グループおよび全体の血液型の割合を示します。

 

図1 各予選グループの血液型割合


同図より,B・DグループにA型が多く,B型はAとCグループ,O型はBグループ,AB型はCグループに多いと偏りが見られます。

当ブログでは述べたことがありませんが,デレマスのアイドルたちは各属性による血液型の偏りがあることが分かっております。具体的には,CuteはO型とA型が多く,CoolはA型とAB型が,PassionはB型とO型が多いです。

これに当てはめると,後述する各予選グループの属性分類と傾向が一致するため,血液型にも大きな組み分けの偏りはないことがわかります。

以上のことより,年齢や身体的特徴,血液型からは組み分けの偏りはほとんどないと結論付けます。

属性

では,ここからが本番。総選挙の結果に影響のありそうなものを見ていきます。
図2に各グループおよび全体の属性の割合を示します。

 

図2 各予選グループの属性割合

 

同図より,以下のことが確認できます。

  • AグループはCuteが少なく,CoolとPassionが同数
  • BグループCoolが多くPassionが少ない
  • Cグループはほぼデレマス全体の属性割合と同様
  • DグループはCoolが少なく,CuteとPassionが同数。

デレマスはそもそもとして全体的にPassionの割合が2.6%少ないことからもAグループ,DグループのPassinの多さが目立ちます。

では,これらの属性割合が総選挙にどれだけ影響するでしょうか。

過去の記事より,シンデレラガール総選挙においてCoolが強く,Passionは伸び悩んでいる傾向にあることが分かっております。

例えば,前回の第10回総選挙を見てみてもTop 10の内5人がCoolであり,Passionは2人であることからもこの傾向は少なくとも前回までは続いていました。

この傾向はルールが大きく変わったStage for Cinderellaでも続くのか。私が興味を持っている点の1つです。

CVの有無

総選挙を語る上で欠かせない要素である,CVについても見ていきましょう。

図3に各グループおよび全体の2022/6/23時点のCVの割合を示します。

 

図3 各予選グループのCVの有無の割合

 

同図より,AグループとCグループはCVが付いているアイドルが多く,BグループとCグループはCVが付いていないアイドルが多いことがわかります。

デレマスはすでに全体のほぼ半分(49.47%)である94人にCVが付いており,この偏りは非常におもしろいなと思っております。

では,これらのCVの有無の割合は,総選挙にどれだけ影響するでしょうか。

過去の記事より,ボイスアイドルオーディションとの同時開催となった第9回,第10回以前の総選挙である第8回総選挙までは,毎回平均2.9人のアイドルが上位となり,CVが付いておりました(当ブログではCV枠と呼称している)。

これに従うのであれば,ボイスアイドルオーディションがなくなったStage for Cinderellaでも2人~3人にCVが付く。もっと言えば,各予選のTop 5に1人は現在CVが付いていないアイドルがなる可能性は決して低くないと考えます。

ただし,Stage for Cinderellaはデレステのみの開催であり,デレステはその仕様上CVが付いていないアイドルの登場頻度が低いため,総選挙に与える影響を考えると難しい部分があることは見落としてはなりません。

圏内入り人数

次に,各グループの過去の総選挙の成績を見ていきます。

図4から図6に各グループの過去10回全体,第10回,第7回から第10回までの間に順位が発表される圏内入り(第1回のみ30位まで。以降は50位まで)したアイドルの人数を示します。

図4 各予選グループの圏内入り人数(全総選挙)

 
図5 各予選グループの圏内入り人数(第10回)

図6 各予選グループの圏内入り人数(第7回~第10回)

 

まず,図4を見てみると,Dグループが過去の総選挙において圏内入りしたアイドルが他のグループと比べ倍近くいることがわかります。一方で,図5や図6を見てみると,この割合は多くはなりますが図4ほどではないことがわかります。

すなわち,Dグループはデレステとの共同開催となった第7回総選挙以前の総選挙での圏内経験はあるものの,第7回以降の総選挙では圏内入りをしたアイドルが半分しかいないことを意味します。

これはある種当然の話で,例えば圏内入りした全てのアイドルがCV付きだった第10回総選挙の時点でも総選挙開始時に91人のCVがついていたことから分かるように,例えCVが付いていても40~45%は圏内入りしないのが現実です。

である以上,例えば総選挙で一度上位となりCVが付き,その後の総選挙では圏外となるアイドルはもちろん,シンデレラガールになって以降圏外となったアイドルもいるのは決しておかしな話しではありません。

よって「総選挙は過去の総選挙の積み重ねだが,過去の結果になればなるほど当てにならない」を基本方針とする私としては,第7回総選挙まで,もっと言えば直近の第10回の結果で見るのが妥当だと考えます。

この視点で図5および図6を見ると,圏内入りしたアイドルの人数は各グループでほぼ均等であり,組み分けの偏りは小さいと考察します。

ただし,第7回から第10回までを見た図6に着目すれば,Cグループの圏内入りアイドルが他のグループと比べて少ない点は今後の総選挙分析で着目すべきポイントでしょう。

平均順位・中央値順位

前節で人数を見ましたので,今度は順位について見ていきます。

表2に各グループの第7回総選挙から第10回総選挙までの総選挙平均順位および中央値順位を示し,図7から図9にグループ全体,CVありのアイドル,圏内経験があるアイドルの平均順位および中央値順位を示します。

 

図7 各予選グループの平均順位・中央値順位(グループ全体)

 
図8 各予選グループの平均順位・中央値順位(CVあり)

 
図9 各予選グループの平均順位・中央値順位(圏内入り)

 

これらの図表より,以下のことが確認できます。

  • Aグループは上記全ての条件において平均順位が他のグループよりも高い(平均的に順位が上のアイドルが少ない)
  • Bグループは第7回以降総選挙で上位となったCV付きアイドルが平均的に多い
  • Cグループは第7回以降の総選挙において上位になったアイドルが平均的に多い
  • Dグループはは第7回以降の総選挙においてCV付きや圏内入りの平均順位が他のグループよりも高い(CVが付いていたり圏内には入るが上位にはいかないアイドルが平均的に多い)

したがって,全体の傾向という意味ではCグループが特に過去の実績的に総選挙に強いアイドルが多いということができると考えます。

各アイドルの順位

では,ここからはグループ全体の平均値や中央値ではなく,各グループにいるアイドルひとりひとりに着目して見ていきましょう。

図10に各グループに所属する各アイドルの第10回総選挙の順位を示します。なお,左が50位で右が1位である点はご留意ください。

 

図10 各予選グループの各アイドルの順位(第10回総選挙)

 

同図より,以下のことが確認できます。

  • Aグループで第10回総選挙でTop 10入りしているのは6位の高垣楓のみであり,その次に順位が高いグループとして13位の新田美波,14位の森久保乃々,16位の小日向美穂がいる。
  • Bグループは第10回総選挙で1位,2位,8位である鷺沢文香一ノ瀬志希佐藤心の3人がいるが,その次に順位が高いのは17位の五十嵐響子であり,更にその次は21位の橘ありすとTop 10以降のアイドルの順位に開きがある。
  • Cグループは第10回総選挙で3位の神谷奈緒と5位の佐久間まゆがおり,その次に順位が高いのは11位の輿水幸子,その次が15位の辻野あかりとTop 10以外の順位の塊が少ない。
  • Dグループは第10回総選挙で4位,7位,9位,10位の高森藍子速水奏緒方智絵里,二宮飛鳥と全グループ中最もTop 10入りのアイドルが多く,また,12位の夢見りあむもおりここでグループが形成されている。

これらの結果より,AグループやBグループ,Cグループは総選挙の順位的に頭一つ抜けているアイドルが1人~3人おり,それを追従していく構図となっている一方で,Dグループは上位陣がすでに5人グループになっている点は注目すべきポイントです。

また,総選挙になるとよく語られるガチャブーストについてですが,過去の考察よりデレステモバマスが同票数となった第9回総選挙以降で見ると30位以内でなければTop 10入りしないということが分かっていますので,第10回総選挙で30位以内のアイドルが多いCグループやDグループはガシャブーストによる上位への引き上げの可能性は他のグループよりも高くなると考えますし,逆に30位以内のアイドルが少ないAグループやBグループではガシャブーストの恩恵を得にくいと予想しております。

 

図11に各グループに所属する各アイドルの過去全ての総選挙における平均順位を示します。なお,第1回も含めて圏外はすべて51位として計算しております。

 

図11 各予選グループの各アイドルの順位(全総選挙平均順位)

 

同図より,以下のことが確認できます。

と図10とは多少異なる結果が見えてきます。

これは,佐久間まゆ一ノ瀬志希は楽曲総選挙が同時開催した第6回やデレステと合同開催になった第7回に順位が大幅に伸びたアイドルであることや,シンデレラガールになるとそれ以降の総選挙で順位が下がるという傾向があるからです(例外は高垣楓のみ)。

この点で言うと,第10回総選挙でシンデレラガールになった鷺沢文香が今回の予選で何位になるかは注目ポイントですし,第8回以降はその前の総選挙で2位のアイドルが次のシンデレラガールになっていることから,第10回総選挙で2位だった一ノ瀬志希の順位もとても興味深い点です。

加えて,彼女たちが同じBグループにいる点は偶然とは言え運命的なものを感じてしまいます。

 

図12に各グループに所属する各アイドルの第7回から第10回までの総選挙の平均順位を示します。

 

図12 各予選グループの各アイドルの順位(第7回~第10回総選挙平均順位)

 

同図より確認できることは,第10回のものとほぼ同様の結果です。異なる点として,

  • Bグループは平均順位3.8位の鷺沢文香と4.3位の一ノ瀬志希が抜きん出ており,次に順位が高いのは16.5位の佐藤心と第10回の結果と比べ順位の差が開いている
  • Cグループはは平均順位9位の北条加蓮が上位となる点を除き,ほぼ同様の傾向
  • Dグループは双葉杏が17.3位,二宮飛鳥が平均順位25.5位と後ろに下がる。

くらいでしょうか。これは言い換えると,第10回総選挙は第7回からの総選挙とほとんど傾向が変わらないままの順位になっていることを意味しております。

まとめ

以上,まとめに入ります。

Stage for Cinderellaにおける各予選グループのアイドルたちについて分析し,各グループの傾向を見てみました。その結果,

  • 年齢や身体的特徴,血液型には組み合わせに大きな偏りはない
  • 属性の偏りとして,AグループおよびCグループにPassionが多い組み分けとなった
  • CV付きアイドルが多いAグループとDグループ,CV付きアイドルが少ないBグループとDグループという組み分けとなった
  • 総選挙の順位として一強態勢のAグループ,二強態勢のBとCグループ,三つから五つ巴のDグループという組み分けとなった。

ことがわかりました。

正直なところ,Stage for Cinderellaはこれまでの総選挙と異なる点が多数あり,今までのデータや分析がどれだけ価値があるか予想ができない点がたくさんあります。
それでも,今年から1年続く総選挙というお祭りを私なりに楽しんでいきたいと思います。

皆様もルールとマナーを守りつつ,楽しい総選挙ライフをお送りください。


それでは,これにて本記事を締めさせていただきます。

統計の力で,アイマスがもっと好きになる。

紅木弘がお送りしました。

宣伝

総選挙タグ収集

第10回総選挙でも行っておりましたが,今回のStage for Cinderellaでも各アイドルおよび合同企画などを宣伝する際のタグ(ダイマ用タグ)の収集・公開を行います。

私水からも収集などは行いますが,皆様からの情報提供および当活動の宣伝をお願いします。

docs.google.com

 

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同人誌

2022年8月13日に開催されるコミックマーケット100に弊同人サークル「Allegretto syndrome」がスペースいただきました。

内容はアイマス統計とは何も関係ありませんが,私の本業としております「美少女ゲーム」を統計したものとなっております。

東地区 ヘ 18b に配置です。もしコミケに行かれるご予定がございましたらお顔を見せていただけると嬉しいです。

 

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