アイマスを愛するプロデューサーの皆様および統計沼に沈まれている皆様。
紅木弘です。
- 本文に入る前に
- Stage for Cinderella 後半戦スタート!!
- SfC基本データ
- SfC各予選総票数推定
- 推定総票数に基づく各予選Top 5の推定得票数
- 順位分析
- 投票先分析とSfC予選で上位になりやすい傾向
- まとめ
- 宣伝
本文に入る前に
本記事はかっきい様と企画しYouTubeに投稿しました下記動画の内容をブログ用に再編集・文章化したものです。もしよろしければこちらもご視聴いただけますと幸いです。
Stage for Cinderella 後半戦スタート!!
2022年からアイドルマスターシンデレラガールズ(デレマス)は新たなシンデレラガール総選挙として「Stage for Cinderella」を開催しております。
Stage for Cinderella(SfC)の詳細は公式サイトや当ブログの過去の記事などをご確認いただければと思いますが,既に予選グループA・Bは終了しており,当記事投稿時には予選グループCの投票が始まっております。
言うなれば,予選の前半が終了し後半が開始されたことを意味しており,このタイミングで改めて,SfC予選結果を振り返り,予選グループC・Dではどのような動きが予想されるのか考えていきたいと思います。
SfC基本データ
まず,基本的なデータについて見ていきます。
投票期間
図1に各総選挙の投票期間の推移を示します。
同図より,SfC各予選の投票期間すべて21日であり,第5回総選挙以降ほぼ1か月(30日)行われてきた総選挙から短くなっていることがわかります。ただし,投票対象アイドルも四分の一になっているため,各アイドルの投票・アピール企画が同日同時間に被るといったことが起こりやすくなっているわけではないと考えられます。むしろ,SfCの予選は1票で必ず5名に投票しなければならないルールなため,複数名の投票対象アイドルを対象とした1つの大きな企画として各担当Pが動いている印象もあります。
1アカウントの最大獲得票数
図2に第7回総選挙以降のデレステで1アカウントが獲得可能な最大票数の推移を示します。
同図より,SfC各予選の無課金票は1300票強であり,第10回総選挙から約1.5倍になっていることがわかります。一方で,課金票についてはSfC各予選は15,000票のため,第10回総選挙の半分となっていることがわかります。
これに加え,SfCはデレステのみでの開催であるため,モバマスとの合同開催である第7回から第10回総選挙,特に第10回総選挙と比べると,モバマスでの無課金票は882票,課金票は30000票であるため,モバマス・デレステ両方をプレイしていた人からすれば,SfC各予選で獲得可能な最大課金票・無課金票の合計は,第10回総選挙の26%になっていることがわかります。
最も,モバマス・デレステの両方で最大課金をされた方がどれだけいらっしゃるかは不明ですが,少なくとも私の知り合いには数名おります。
アクティブ数
図3に第7回総選挙以降の各総選挙期間におけるデレステ内アタポン形式イベントで1ptでも獲得したユーザー数(アクティブ数とする)の推移を示します。
同図より,総選挙期間中のアクティブ数は年々減少しており,第10回総選挙と比較して予選Aは15%,予選Bは19%のアクティブ数減少が見られます。
SfC各予選総票数推定
SfC予選は本選に出場する上位5名の得票率のみが公表され,6位以下の得票率および各順位の得票数は公開されません。したがって,Top 10および各属性Top 5の得票数が公表された過去の総選挙よりも,投票対象アイドルが1/4である点を加味してもSfC予選と比べ票数に関する情報量が減少しました。一方で,何票あれば本選出場できるのかは選挙企画において重要な情報であるはずです。
私自身,過去の総選挙結果から第10回総選挙1位になるために必要な票数の推定を結果発表前に実施し,誤差5.6%の精度で推定を実現しました。
idolmaster-statistics.hatenablog.com
SfC予選でも同様に,総票数を推定することで本選出場に必要な票数を導出してみたいと思います。
推定総票数
推定総票数を導出する上で,確実なデータとしてデレステ内コミュ「オールスターカウントダウンLIVE2021 MCパート5」にて公表された,第10回総選挙におけるデレステでの総票数をベースとします。この公表された総票数約4億8千万票に下記変数をかけていき出てきた値をSfC各予選での推定総票数とします。なお,導出した推定総票数の妥当性については次項で検討します。
予選グループ数
過去の検討より,SfC各予選は4つのグループに対し,第10回総選挙の50位圏内アイドルやTop 10経験者,総選挙平均順位などの点で大きな差はないことを確認しております。
idolmaster-statistics.hatenablog.com
よって,投票対象アイドルが1/4になったのであれば,同様に総票数も1/4(0.25倍)になったと仮定します。
1アカウント最大獲得票数
上記1アカウントの最大獲得票数より,SfC各予選は第10回総選挙と比べ1アカウントが獲得可能な票数は課金票・無課金票合わせて47%になっているため,総票数も0.53倍になっているとします。
アクティブ数
上記アクティブ数より,SfC各予選は第10回総選挙と比べ,アクティブ数が予選Aでは15%,予選Bでは19%減少しているため,総票数も0.85倍,0.81倍になっているとします。
推定総票数導出
以上3つの変数を総票数4億8000万票にかけあわせると,SfC各予選の推定総票数は,
(SfC予選A推定総票数) = 4億8000万票 × 0.25 × 0.53 × 0.85 = 5384万票
(SfC予選B推定総票数) = 4億8000万票 × 0.25 × 0.53 × 0.81 = 5144万票
と導出されます。ただし,SfC予選では1票で必ず5名に投票する必要がある点は留意が必要です。
推定総票数の妥当性
では,前節で導出したSfC各予選の推定総票数が妥当かを判断します。
判断方法として,第10回総選挙の得票数とSfC予選の得票率の両方が公開されている,高垣楓・佐藤心・一ノ瀬志希・鷺沢文香の4名の値を用います。
具体的には,第10回総選挙で彼女たちに投票しなかったが,SfC予選では彼女たちに投票したアカウント数から妥当性を検討します。
これまで何度も述べておりますが,SfCでは1票で必ず5名に投票しなければなりません。また,予選グループが4つに分かれていることもあり,第10回総選挙で投票したアイドルがSfC各予選で投票対象アイドルにいないことも当然あります。とすれば,第10回総選挙では投票しなかったがSfC予選では投票したアイドルが必ずいることとなります。このアカウント数を推定総票数から導出し,これが妥当であれば,導出に用いた推定総票数も妥当だろう。と判断します。
なお,この仮定には「各アカウントは第10回総選挙で投票したアイドルにSfC予選でも投票している」という仮定があり,第10回総選挙はボイスアイドルオーディションと同時開催のため,CVなしアイドル担当とCVありアイドル担当Pの間で票交換があったことなどを考えると仮定の成立性に疑問もでてきますが,何度も繰り返しますSfC予選は1票で必ず5名に投票するシステム上,第10回総選挙で票交換をした相手にSfCでも投票することはある。として仮定は正しいものとします。
具体的には,まず,下記数式を用いて第10回総選挙で投票しなかったがSfCで投票した票数を導出します。
(SfC予選での得票数) - (第10回総選挙でデレステにて獲得した得票数) = (第10回総選挙で投票しなかったがSfCで投票した票数)
次に,前式で求めた第10回総選挙で投票しなかったがSfCで投票した票数を1アカウントが獲得可能な票数で割ることで,上記に必要なアカウント数を導出します。
最後に,SfC予選期間中のアクティブ数から,この必要なアカウント数が妥当性のあるものかを判断します。
この判断には本来,各アイドル得票数の課金票と無課金票の割合を導出する必要がありますが,今回は簡易化のため全課金票を投票した場合と全無課金票を投票した場合の必要なアカウント数を見て判断します。
では,上記に従い実際に計算を行います。
SfC予選での得票数
前節で導出した推定総票数と公表されている得票率より,
高垣楓 :5384万 × 0.2704 = 1456万票
佐藤心 :5114万 × 0.2907 = 1495万票
一ノ瀬志希 :5114万 × 0.2639 = 1385万票
鷺沢文香 :5114万 × 0.2290 = 1178万票
と導出されます。
第10回総選挙でデレステにて獲得した得票数
公表されている第10回総選挙の得票数はモバマスとデレステの両方で獲得した票数のため,これをデレステで獲得した得票数に分離します。前述より,第10回総選挙においてモバマスとデレステの1アカウントが獲得可能な票数はほぼ同数(モバマスの方が15票多い)であり,アクティブ数はモバマス:デレステ = 18 : 82 です。よって,各アイドル得票数の82%をデレステで獲得したと仮定します。
ここに,SfC各予選は第10回総選挙のアクティブ数と比べ85%,81%であることを考慮します。つまり,第10回総選挙で投票したがSfC予選時にはデレステをプレイしていない(投票行動をしていない)アカウントを除きます。
以上より,各アイドルの第10回総選挙でデレステにて獲得した得票数は,
高垣楓 : 490万 × 0.82 × 0.85 = 342万票
佐藤心 : 424万 × 0.82 × 0.81 = 282万票
一ノ瀬志希 : 910万 × 0.82 × 0.81 = 604万票
鷺沢文香 :1065万 × 0.82 × 0.81 = 707万票
と導出されます。
第10回総選挙で投票しなかったがSfCで投票した票数
上記より,
高垣楓 :1456万 - 342万 = 1114万票
佐藤心 :1495万 - 282万 = 1147万票
一ノ瀬志希 :1385万 - 604万 = 781万票
鷺沢文香 :1178万 - 707万 = 471万票
と導出されます。
第10回総選挙で投票しなかったがSfC予選Bで投票した票数を獲得するのに必要なアカウント数
1:全無課金票(予選A:1311票,予選B:1341票)を投票する場合
高垣楓 :1114万 / 1311 = 8497アカウント
佐藤心 :1147万 / 1341 = 8553アカウント
一ノ瀬志希 : 781万 / 1341 = 5824アカウント
鷺沢文香 : 471万 / 1341 = 3512アカウント
2:全課金票(15000票)を投票する場合
高垣楓 :1114万 / 15000 = 743アカウント
佐藤心 :1147万 / 15000 = 764アカウント
一ノ瀬志希 : 781万 / 15000 = 520アカウント
鷺沢文香 : 471万 / 15000 = 314アカウント
つまり,SfC各予選のアクティブ数(予選A:17.4万,予選B:16.5万)アカウントの内,第10回総選挙で投票しなかったがSfC予選Bで各アイドルに投票したアカウントが上記の数あることが妥当であれば,本検討の前提であるSfC各予選の推定総票数も妥当であると判断します。
まず言えることとして,第10回総選挙で投票しなかったがSfC予選Bで投票した票数を前無課金票,全課金票で獲得することはまずありえません。よって,上記値の間のアカウント数と考えるのが自然です。また,課金票と無課金票の差は約11倍なので,全課金票を投票したアカウントが100あれば,無課金票は1100アカウント減少します。加えて,後述しますが彼女たちは1票で投票する5名の中に選ばれやすいことや,票交換を考えれば,上記アカウント数は十分ありえると考えられ,本検討の前提であるSfC各予選の推定総票数も妥当であると判断します。
推定総票数に基づく各予選Top 5の推定得票数
前章より,SfC各予選の推定総票数(予選A:5384万票,予選B;5144万票)を推定し,この推定は妥当だと判断しました。そこで,この推定総票数から各予選Top 5の推定得票数を導出します。とは言ってもそこまで難しいことではなく,推定総票数に公表されている得票率をかけ合わせるだけです。
表1にSfC各予選Top 5の得票率と推定得票数を示します。
表1(a) SfC予選A Top5の推定得票数 表1(b) SfC予選A Top5の推定得票数
同表より,SfC各予選共に本選出場のボーダーラインとなる5位の票数は1100万票強。6位以下は得票率が公表されていないため詳細な検討はできませんが,少なくとも1100万票を獲得しなければ5位にはなれないことがわかります。
では,1100万票を獲得するにはどうすればよいのか。
1100万票を無課金票のみで得る場合,1100万票から無課金票を割ればよいので,
予選A:1100万 / 1311 = 8391アカウント
予選B:1100万 / 1341 = 8203アカウント
課金票のみの場合も同様に,
予選A・B:1100万 / 15000 = 733アカウント
となります。
総選挙における通説として,半分ネタではありますが「1人がフル課金するよりそのお金で友人に焼き肉を奢って投票してもらう方が効率がよい」と耳にしたことのあるプロデューサーも多いと思います。
仮に5000円の焼き肉をごちそうするとすると,1100万票集めるために必要な金額は,
5000円 × 8400人 = 420万円 (予選Bの場合は410万円)
一方,フル課金である150000円で1100万票集めるには,
150000円 × 730人 = 1095万円
もちろん,焼き肉をごちそうした場合は運営様にお金が入りませんが,上記の半分ネタは半分本当です。
少々露骨なことを言いますが,SfC予選では無課金票全部を投票してくれる人を11人集めれば,フル課金の人1人分に相当します。特に,SfC予選は投票する5名全員を決めている人などほとんどいないでしょう。4人目5人目をだれに投票するか悩んでいる人なんとなくの人がたくさんいるはずです。そういった方々に投票をお願いしたりダイマを送ることは,決して無駄な選挙活動ではない。むしろ,効率のよい選挙活動なのです。
逆説的に言えば,某世界有数のお金持ちな輿水幸子Pみたいな人が本気を出すと,キャリア代や端末代を除いて1000万円使えば,十分担当アイドルの1位を狙えるわけですが,そんなことはまずないと思います。
順位分析
前章まではSfC予選の得票数に着目してきましたので,本章ではSfC予選A・Bの順位結果について見ます。
図4および表2に第10回総選挙の順位とSfCの順位を示します。
これらの図表より,第10回総選挙で50位圏内だったアイドルの内SfC各予選で15位以内だったアイドルは予選Aで12名中11名,予選Bで13名中11名と殆どのアイドルがプレイオフに進出していることがわかります。なお,第10回総選挙で50位圏外のアイドルでSfC各予選で15位以内だったアイドルは,
予選B:白菊ほたる,ライラ,今井加奈,松尾千鶴
となっており,SfC各予選時点でCVのついていなかったアイドルである望月聖,財前時子,ライラ,今井加奈,松尾千鶴以外は全員CVがついているアイドルとなっております。過去の検討で示しましたように,各予選開始時点の予選AのCVなしアイドルは22名,予選BのCVなしアイドルは29名のため,SfC各予選でCVのついていないアイドルがプレイオフに進出した割合は10%程度とCVなしアイドルがプレイオフに進出することは現実的にとても難しいことがわかります。とは言え,CVなしアイドルの内1名は現在SfC各予選でTop 5になっており,所謂CV枠があるのは事実です。ただし,そのCV枠も現状Coolからのみとなっていることから,SfC各予選でもCoolが強いと言わざるを得ません。また,各予選でCVが決定した望月聖,ライラについては過去の総選挙で圏内入りの経験がない点も,非常に興味深い点です。
総選挙におけるCoolの強さは過去の記事参照
idolmaster-statistics.hatenablog.com
また,CV枠はもちろんですが,第10回総選挙圏内のアイドルについても順位がそのまま横滑りとなったわけではありません。特に,SfC予選Aの久川凪や大槻唯は第10回総選挙で全体で29位,35位でしたが1位と2位。SfC予選Bの佐藤心や鷹富士茄子は第10回総選挙で8位と40位でしたが1位と4位と大幅に順位を伸ばしており,総選挙はPassionが弱いと言われていた風潮を一気に払拭しました。これは後述しますが,彼女たちは投票対象アイドル内で第10回総選挙順位Passion 1位2位だったことも影響していると考察していますが,いずれにせよ,CV枠も含めて過去の総選挙順位が一概に影響していない点は,順位の固定化が目立った近年の総選挙への対策として成功していると言えますし統計をする上でも非常に面白いと思っております。
投票先分析とSfC予選で上位になりやすい傾向
ここではTwitterを用いた総選挙分析をされているAzaleaClive様のデータを引用して,投票対象アイドルに投票したプロデューサーの担当アイドルを見ていきたいと思います。
図5にSfC各予選上位15名に投票した担当プロデューサー数を示します。
引用:AzaleaClive著
「総選挙分析2022 Stage for Cinderella GroupA 速報版」(2022.8)
「総選挙分析2022 Stage for Cinderella GroupB 速報版」(2022.11)
なお,AzaleaClive様に引用の許可をいただいております
なお,ここでの担当プロデューサーとは,AzaleaClive様のTwitter分析により各Twitterアカウントの担当アイドルを推定して決定しており,各担当プロデューサー全体の傾向として投票先として多いアイドル上位5名をプロットしております。
なお,図5のグラフの各色はピンク:Cute,青:Cool,オレンジ:Passion属性の担当アイドルを示しています。
同図より,上位になりやすいアイドルには下記のような傾向があります。
担当プロデューサーの絶対数が多い
当たり前といえば当り前の話ですが,担当P数が多ければそれだけ総選挙では上位に上がりやすいです。
推定票数の節でも述べましたが,少人数でも一人当たりの課金額が高ければ総選挙で上位に上がりますが,それが思ったより簡単ではないことは示した通りです。
この傾向は無論SfC各予選でも顕著であり,総選挙平均順位の高い高垣楓,新田美波,一ノ瀬志希,鷺沢文香などがこれに該当します。
彼女たちの特徴として,図5に示すグラフが短い。すなわち,彼女たちに投票した彼女たち以外の担当アイドルが少ないことが上げられます。何度も繰り返しておりますが,SfCでは1票で必ず5名に投票する必要がある以上,担当アイドル以外のだれに投票するかは重要な検討項目です。同図より平均順位の高い彼女たちは,この担当アイドル以外の投票先として上がりにくいことを意味します。無論,担当プロデューサー数がそもそも多いため,総選挙の順位的には上位になりやすいのは過去の総選挙順位やSfC各予選が示していますが,人気投票の側面もあるシンデレラガール総選挙で人気のあるはずの彼女たちが投票先の候補になりにくいというのは非常に面白い傾向です。
投票対象アイドル内で代表的なカップリング・ユニットが存在する
「100年たってもやよいおり」は既に古のフレーズかもしれませんが,アイマスにおいて代表的なカップリングは多くあり,二次創作から公式へ逆輸入されたものも多くあります。これは無論デレマスでも同じことです。である以上,投票先として担当アイドルの代表的なカップリング・ユニットに投票することは極めて自然なことであり,単純に担当プロデューサー数が2倍相当になりえます。SfC各予選で言えば,予選Aの塩見周子・小早川紗枝の羽衣小町。予選Bの佐藤心と松尾千鶴,鷹富士茄子・白菊ほたるのミス・フォーチュンなどがこれに該当し,いずれも第10回総選挙では圏外だったり圏内入りの経験がなくても順位を上げることができます。これも1票で必ず5名に投票する必要があるSfC予選ならではの順位の上げ方と言えます。
投票先の候補になりやすい
文字ずらだけを捉えれば非常にあやふやですが,ようは担当アイドルもそのカップリング・ユニット相手に投票して,後は誰に投票するか?となったときに上がりやすいアイドルのことです。投票先が5銘全員決まっているプロデューサーなどおそらく少数派でしょうし,多くのプロデューサーは2~3枠投票先が余っているはずです。また,一部のプロデューサーとしては票交換の枠として捉えている方もいるでしょう。
これらのアイドルの特徴は図5のグラフが長い。すなわち,彼女たちに投票した彼女たち以外の担当アイドルが多いことであり,SfC各予選で言えば,
予選A:久川凪,大槻唯,望月聖,財前時子
予選B:佐藤心,ライラ,藤原肇,今井加奈,松尾千鶴
がこれに該当します。特に予選Aの久川凪,望月聖,財前時子の3人と予選Bのライラは顕著です。
SfC予選A・BでPassionが1位となった理由もこれを見れば一目瞭然で,つまり浮動票を集めた結果と言えます。久川凪,大槻唯,佐藤心は前述した残りの枠で誰を投票するかを考えた際に候補になりやすいアイドルであることを意味します。これは感覚的にも非常に納得のいくものだと思います。また,所謂CV枠もこの残りの枠で投票する候補になりやすいことがわかります。これも当然といえば当然で,現状デレマスにおいて総選挙のみがCVを付けることのできる唯一といってもいい手段である以上,190名全員にCVが付くことを願うプロデューサーの心情は推して知るべしです。
2023年はU149のアニメ化に伴い〇〇のCV追加が決定しておりますが
ただし,じゃあ誰にCVを付けるのか,となったときは判断を迷います。無論,絶対に付けたいアイドルがいるプロデューサーは迷うまでもありませんが,悪く言えば「誰についてもいい」と考えるプロデューサーも少なからずいるはずで,そうなったときに自分の投票が死票になることは避けたいはずです。ともすれば,TwitterなどのSNSで宣伝に力を入れている,よく目にするCVの付いていないアイドルに入れることは何もおかしなことではありません。今回で言えばそれが望月聖でありライラだったと見るべきでしょう。つまり,投票期間中あるいはその前からTLに活気をつけて「今回のCV枠は〇〇だな」と印象付けることは,極めて効果的だと考えます。
つまり,SfC予選で勝つためには......
以上をまとめると,もう何度申し上げたかわかりませんが,SfC予選で上位になるためには1票で必ず5名に投票するというルールをいかに積極的に利用できるかにかかっています。
まとめ
以上,まとめに入ります。
Stage for Cinderella予選グループAおよびグループBの結果を分析し,以下の検討を行いました。
- 総票数を推定しTop 5に入るために必要な得票数を推定
- 順位分析を行いCVが付いているアイドルが上位になりやすい現実と,CV枠の可能性について確認
- どのようなアイドルが上位になりやすいのか3パターンに分けて分析
まだ予選グループCは投票期間中ですし,グループDはここから,更にプレイオフに本選と,Stage for Cinderellaはまだまだ半分を少し過ぎたくらいです。
今後もアイマス統計ではStage for Cinderellaの結果動向を分析していきたいと思います。
それでは,これにて本記事を締めさせていただきます。
統計の力で,アイマスがもっと好きになる。
紅木弘がお送りしました。
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アイマス統計の新たな試みとして,プロデューサーの皆様にアンケートを実施しアイマス・プロデューサーについて理解を深める 『アイマス統計 プロデューサー一斉調査』を企画しました!
私が行っている『アイマス統計』の新たな試みとして,プロデュースの皆様にアンケートを実施しアイマス・プロデューサーについて理解を深める 『アイマス統計 プロデューサー一斉調査』を企画しました!
— 紅木 弘@統計屋(自称) (@hiroshiakagi398) 2023年2月1日
2023年3月1日より,アンケートを実施する予定です。ご協力よろしくお願いします。 pic.twitter.com/5dbn0fJjx5
詳細は上記ツイートや下記スライドを見ていただければと思います。
当企画の成功にはたくさんのプロデューサー様のご意見・お考えをまとめデータ化する必要があります。アンケートへのご回答・拡散などへのご協力のほど,よろしくお願い申し上げます。
アンケートは2023.3.1より実施予定です!!
https://twitter.com/hiroshiakagi398/status/1620723758297227264?s=20&t=Rcy6Nw
://twitter.com/hiroshiakagi398/status/1620723758297227264?s=20&t=Rcy6NwVFsdAoufFhVm6FGg
https://twitter.com/hiroshiakagi398/status/1620723758297227264?s=20&t=Rcy6NwVFsdAoufFhVm6FGg