アイマス統計

THE IDOLM@STERを対象とした統計を行い,情報を発信しております。

第8回シンデレラガール総選挙の順位を統計的に見てみる

アイマスを愛するプロデューサーの皆様および統計沼に沈まれている皆様。

 

将来の夢はアイマスおじさん。
本業と副業を一纏めにしたプロデューサー。
紅木弘です。

 

今回は第8回シンデレラガール総選挙の結果について
統計的な観点から考察します。

 

なお,以前の記事でも述べましたが私は,

 

シンデレラガール総選挙の順位は

過去のデータを踏まえたものであれば
人気を示す指標になり得る

 

という立場を取らせていただいておりますので,その点はご留意ください。

 

また,統計の都合上ランキング外の場合,
第1回は31位。それ以降は51位としています。

 

 

第1位 本田未央

平均順位:16.43位(1~7回) → 14.5位(1~8回)
中央値順位:6.0位(1~7回) → 5.5位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:0.0 (2位 → 2位) → 50.0% up(2位 → 1位)

 

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下馬評でも最有力候補だった彼女がついにシンデレラガールとなりました。
改めて,未央Pの皆様おめでとうございます。

 

一方で,私の予想では
今回の総選挙でシンデレラガールになるのは彼女ではありませんでした。

 

この理由については,2位となった彼女の項でお話いたします。


総選挙順位における本田未央の特徴として,
最初期である第1回と第2回の総選挙においてランキング外であった点が挙げられます。

 

前回までの総選挙において,シンデレラガールになるまでの間に

ランキング外となったアイドル
塩見周子が第1回のときに1度なっただけでした。

 

言い換えるならばこれは,

過去にシンデレラガールとなったアイドルたちのほとんど

はじめから人気があったアイドル

であることを意味します。

 

すなわち,本田未央
はじめは人気がなかったが,

年月とともに徐々に人気が出てきて

ついにシンデレラガールの栄光を掴んだ

文字通りシンデレラストーリーを果たしたはじめてのアイドルなのです。


逆説的に言えば,本田未央

最初期のデータ(総選挙の順位)を過去のデータとして扱う時が来たことを知らしめた

アイドルなのかもしれません。

 

第2位 北条加蓮

平均順位:13.14位(1~7回) → 11.75位(1~8回)
中央値順位:10.0位(1~7回) → 9.0位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:63.0% up(8位 → 3位) → 33.3% up(3位 → 2位)

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 本田未央の項でもぼかして述べましたが,
私の予想では彼女がシンデレラガールでした。


なぜ,本田未央ではなく北条加蓮がシンデレラガールになると予想したかというと,

  • 塩見周子同様に,総選挙でランキング外になったことがあるのか第1回の1度のみ。
  • 第7回総選挙において第3位に入っている。
  • 第7回総選挙までの時点で,平均値が本田未央よりも高い
  • 第6回から第7回の総選挙において,Cool属性の中で変動率が2番めに高い  (1番は鷹富士茄子だが,彼女はCV枠のため除外)

といった要因であり,簡潔に述べますと
本田未央より過去の実績があり勢いがあったから。
です。

 

そのうち詳しくお話する(予定)ですが,
私はシンデレラガール総選挙で高い順位を取る上で鍵となる要因の1つ
前回の順位と前々回の順位を比べて勢いがあるか
があると考えております。

 

この理屈でいえば,
2年連続で2位となった本田未央
8位から3位に躍進した北条加蓮では
北条加蓮の方に分があると考えておりました。

 

加えて,約4年ぶりに新アイドルが追加され,
その内のPassionの1人
破壊力としか言いようがない個性を引っさげて登場したため
Passion担当Pの浮動票がそちらに流れると予想したため,

 

北条加蓮のシンデレラガールは私の中で大本命でした。

 

見事に外しましたね・・・

 

第3位 夢見りあむ

昨年末に追加発表された

新アイドル7人の内の1人がTop3入です。

 

以前の記事でもお話ししたことがありますが,

新アイドルでTop3に入ったことがあるのは
第2回のアナスタシア(2位)のみ。

Top10に入ったことがあるのも
第3回の鷺沢文香(6位)のみであるため,

 

これは快挙といえます。

 

しかしながら,アイマス統計的には,
彼女の存在が今回の総選挙の順位予想を狂わせた要因の1つであります。

 

繰り返しになりますが,約4年ぶりに新アイドルが追加され,
仮に彼女たちの誰かが総選挙でTop10に入るのであれば,
話題的には夢見りあむしかいない。

とは統計屋としてではなく,1人のPとして思ってはいました。

 

それがまさかの3位・・・・・・

 

選挙は水物という言葉が心から身にしみた結果ではあります。

 

第4位 遊佐こずえ

平均順位:41.20位(1~7回) → 35.00位(1~8回)
中央値順位:51.0位(1~7回) → 40.0位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:17.2% up(29位 → 24位) → 83.3% up(24位 → 4位)

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次の総選挙でCVがつくCuteは彼女しかいない!
と私の中で予想していた彼女が予想通りランキング入りしました。

 

それも,Cute部門第1位

 

最近の総選挙において4位はCV枠であるというのが私の主張であるため,

この結果はある程度予想できました。

 

なぜ,上記のように予想したかというと,北条加蓮の項でも少しお話ししましたが,

 

特に総選挙のCV枠は前回の総選挙の結果からの勢いが重要な要因の1つであると考えており,

 

遊佐こずえは前回の総選挙においてCVがついていないアイドルの中で
Top10を除いて最も順位が高いかつ変動率もCuteで1番高いアイドルであったため,
この予想を立てました。

 

ようやくアイマス統計屋としての面目躍如ができたと少しほっとしています。

 

第5位 佐城雪美

平均順位:33.57位(1~7回) → 30.00位(1~8回)
中央値順位:31.0位(1~7回) → 28.5位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:18.2% up(22位 → 18位) → 72.2% up(18位 → 5位)

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遊佐こずえと同様の理由で
次の総選挙でCVがつくCoolは彼女しかいない!
と予想していた彼女が予想通りランキング入りしました。

 

遊佐こずえの項でお話するべきなのでしょうが,第7回総選挙の時点では
Cuteでは白菊ほたるがCVがついていないアイドルにおいて
総選挙の順位および変動率が最も高いアイドルであったため,

白菊ほたるが第8回シンデレラガール総選挙でCVがつく大本命としておりました。

 

ところが,ご存じのように,
昨年の12月1日に行われた
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!
において白菊ほたるのCINDERELLA MASTER発表を皮切りに年末のCV追加されたことにより

CV枠としての彼女がランキングすることはないと予想されたため,
CVのついていないCoolの中で順位および変動率が高いアイドルとして,

佐城雪美のランキング入りを予想しました。

 

第6位 一ノ瀬志希

平均順位:27.00位(1~7回) → 23.50位(1~8回)
中央値順位:39.0位(1~7回) → 22.5位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:85.4% up(41位 → 6位) → 0.0 (6位 → 6位)

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前回の総選挙で(アイマス統計としては)まさかのTop10入りした彼女が
前回に引き続きTop10入りしました。

 

総選挙における彼女の特徴として,順位の振れ幅があります。

 

一般に総選挙でCVがついたアイドルは,

次回以降の総選挙でランキングを大きく落とし,そのまま順位がほとんど変動しない傾向にあります。

 

これは彼女も,

第4回で5位となりCVがついた後の第5回および第6回でも同様の傾向です。

 

しかしながら,第7回で突如Top10入りし,今回もTop10入りしました。

 

これは,第7回からモバマスだけでなく,デレステからも投票できることになったことが1つのきっかけであると考えております。

 

すなわち,モバマス時代からの古参デレマスP
デレマスだけやっている新参Pとの間で
総選挙に投票したアイドルに差異があるということです。

 

詳しくはいずれお話する(予定)ですが,

 

モバマスデレステの最大の違いは楽曲。

言い換えればCVの有無でゲーム内ので露出度が大きく異なり,

CVがついていないアイドルはデレステでは人気をえにくい

という現象が起こっていると考えております。

 

その仮定に立てば,
一ノ瀬志希がこの結果というのは十分予想通りではありました。

 

第7位 鷺沢文香

平均順位:9.40位(1~7回) → 9.00位(1~8回)
中央値順位:10.0位(1~7回) → 8.5位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:50.0% up(10位 → 5位) → 40.0% down(5位 → 7位)

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強い。
それ以外の言葉が出てこないくらい,強い。

 

総選挙平均順位第2位(夢見りあむは今回が初の総選挙であるため除外)は伊達ではありません。


鷺沢文香が参加した全6回の総選挙の内,4回Top10入りしているという事実からも

彼女がいかに総選挙に強いアイドルかということがわかるかと思います。

 

なぜ,鷺沢文香が総選挙で強いのかを別の記事で延々と語りたいので,
今回の記事ではあまり多くは述べませんが,

彼女もまた一ノ瀬志希と同様に,

第7回が1つの転換期となったアイドルであると考えております。

 

第8位 佐久間まゆ

平均順位:17.43位(1~7回) → 16.25位(1~8回)
中央値順位:16.0位(1~7回) → 12.0位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:16.4% down(6位 → 7位) → 14.3% down(7位 → 8位)

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今回の総選挙でシンデレラガールになるとしたら,Cuteなら佐久間まゆと予想した彼女が無事ランキング入り。

 

ただし,今回の総選挙は本田未央北条加蓮のデッドヒートになると予想していたので
Cute担当Pが全精力を費やしてようやくシンデレラガールになるという大穴扱いでした。

 

彼女もまた一ノ瀬志希ほどではありませんが,
総選挙順位の振れ幅が大きいアイドルの1人です。

 

一方で,彼女は第7回ではなく第6回が転換期となっているアイドルでもあります。

 

これは,第6回が楽曲総選挙をしていたためであると考えております。

 

すなわち,

Cuteの中で誰にTulipを歌ってもらうかを決めるための総選挙

という側面があったため。ということです。

 

下降傾向にあった緒方智絵里が第6回総選挙では順位が上がっていることや
それまでTop10常連だった安部菜々が第6回総選挙順位を下げていることからも
この仮定を裏付けていると考えております。

 

第9位 ナターリア

平均順位:39.00位(1~7回) → 35.25位(1~8回)
中央値順位:34.0位(1~7回) → 34.0位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:20.6% down(34位 → 41位) → 78.0% up(41位 → 9位)

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全くのノーマークだった彼女がTop10入りです。

 

過去の総選挙の結果からはまるで予兆がありませんでしたし,
公式からの供給等の面からも,
総選挙が始まるまでナターリアが総選挙でTop10入りすると予想できた人は
いなかったんじゃないかと思うくらい

 

彼女のTop10入りは予想外でした。

 

そして,アイマス統計的には
総選挙の順位予想を狂わされた要員その2です。

 

今回の総選挙では,選挙は水物という言葉をPassion所属アイドルで噛みしめております。

 

第10位 的場梨沙

平均順位:34.00位(1~7回) → 10.00位(1~8回)
中央値順位:51.0位(1~7回) → 51.0位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:33.3% up(51位 → 34位) → 70.6% up(34位 → 10位)

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次の総選挙でCVがつくPassionは彼女しかいない!
と私が断言していた彼女がTop10入りこそしたものの,

ナターリアとタッチの差でCV実装ならず。

 

前回の総選挙の結果の順位とその変動率からは,間違いなく的場梨沙であったこと。
同様の理由からCVがつくことを予想した遊佐こずえ佐城雪美はCVがついたことからも,
彼女の結果は予想通りであり,予想から外してしまったということとなります。

 

Top10以降の注目アイドル

11位 高垣楓

平均順位:5.00位(1~7回) → 5.75位(1~8回)
中央値順位:3.0位(1~7回) → 5.0位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:700.0% down(1位 → 7位) → 37.5% down(7位 → 11位)

 

シンデレラガール総選挙最強のアイドルであり,私の担当でもある高垣楓

 

総選挙でシンデレラガールになったアイドルは順位を大きく落とすという傾向
ただ1人無視し続けるアイドルです。

 

第1回から総選挙に参加し,総選挙平均順位第1位を第4回から維持し続けるという結果からも,
彼女のすごさがわかります。

 

今回は惜しくもTop10入りを逃したものの,
その強さは健在であることをまじまじと見せつけられた結果であります。

 

12位 工藤忍

平均順位:45.14位(1~7回) → 41.00位(1~8回)
中央値順位:51.0位(1~7回) → 48.5位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:34.4% down(35位 → 46位) → 73.9% up(46位 → 12位)

 

第9回シンデレラガール総選挙CV枠,大本命です。

 

理由は今回の遊佐こずえや佐城雪美と同様に

今回の総選挙順位と変動率が今回CVがつくことが決まったアイドル以外で1番高いからです。

 

次回総選挙までに彼女のCV追加が決定されない限り,
彼女のTop10入りは確実であると予想しております。

 

14位 浅利七海 20位 松本紗理奈 21位 八神マキノ

第9回シンデレラガール総選挙CV枠,

Coolで争うことになるのは彼女たちの3人であると予想しております。

 

特にCoolは次回総選挙で北条加蓮がシンデレラガールになると予想していること。
Top10入りはほぼ確実だと予想している鷺沢文香の2人の壁があり,
CoolのCV枠は激戦になることが予想されます。

 

勢いだけで言えば,浅利七海と松本紗理奈ですが,
過去の順位を考えると八神マキノの方が実績があるため,

 

勢い v.s. 実績の闘いともいえるかもしれません。

次回総選挙で私が注目しているポイントの1つです。

 

46位 久川凪

夢見りあむを除いて追加された新アイドルの内

ランキング入りしたただ1人のアイドルです。

 

しかも,彼女はただ追加されたアイドルではなくデレステ出身
すなわち,はじめから楽曲とCVが用意されているという,
デレマスではとんでもなく好待遇で登場したアイドルです。

そんな彼女が,ギリギリとはいえランキング入り。

 

この結果は後々の総選挙に影響を与えるような気がします。

 

49位 水本ゆかり

第1回から参加しており,過去7回の総選挙でランキング外であり,
CVとユニット曲がある彼女がついにランキング入り。

 

これがただの偶然ではなく,次回以降の総選挙でもランキング入りすることとなれば,

これは,シンデレラガール総選挙がCVをつけるためにあるのではないという1種のアンチテーゼであるといえます。

 

ランキング外 安部菜々

平均順位:8.14位(1~7回) → 13.50位(1~8回)
中央値順位:7.0位(1~7回) → 9.5位(1~8回)
前回総選挙からの変動率:91.7% up(12位 → 1位) → 500.0% down(1位 → 51位)

 

前回のシンデレラガールであり,
前回までの総選挙平均順位において第2位の彼女がまさかのランキング外という結果となりました。

 

確かに,過去の総選挙のにおいても

シンデレラガールになったアイドルは次回の総選挙において順位を大幅に落とす傾向にありました(例外は高垣楓)。

 

しかしながら,シンデレラガールになった次の総選挙でいきなりランキング外になったのは第4回シンデレラガールの塩見周子だけです。

 

それも,過去の総選挙で十分な成果を上げてきた彼女がいきなりのランキング外。

 

これにより,総選挙平均順位も2位から6位と順位が下がりました

 

第9回シンデレラガール総選挙での彼女の順位は私が注目している2つ目のポイントです。


以上。今回の総選挙の各アイドルに対する考察となります。
各属性の傾向についてもその内お話ししたいなと思っております。

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第8回シンデレラガール総選挙総括

 アイマス統計として1つ言えることは,

過去(特に直近)の総選挙の結果は,次回の総選挙の結果に大きく影響する。

という私の仮説を裏付ける結果になったといえます。

 

その一方で,今回の夢見りあむやナターリアのような

過去の結果からは予想できないアイドルがTop10入りすることも十分ありえることを示した総選挙であるとも言えます。

 

結局どっちだ!と怒られるかもしれませんが,

過去のデータからは予想できないことが起こり得るから総選挙をしている。

といえるのではないでしょうか。

 

もちろん,アイマス統計屋としては,

完璧な順位予想が1つの目標であることは事実です。

過去のデータから仮説を立て,これが正しいかを確認し,間違っていたら修正していく。

その過程にこそ,私は統計の面白さを感じています。

 

一方で,過去のデータから完璧に予想できるような総選挙なんてつまらない。

 

統計屋というのは,この相反する矛盾を抱えながら自らの道を邁進していく愚か者であるというのが持論です。

 

第9回シンデレラガール総選挙順位予想

最後に,現段階での第9回シンデレラガール総選挙順位予想をして当記事を締めさせていただきます。

なぜ,このように予想したかは,いずれまたどこかでお話しします。

 

が,簡単に一言で述べさせていただきますと,

次回総選挙はCool一強時代の再来

と予想しています。

 

第9回シンデレラガール総選挙順位予想
  1位:北条加蓮
  2位:一ノ瀬志希
  3位:的場梨沙
  4位:工藤忍
  5位:松本沙理奈
  6位:佐久間まゆ
  7位:浅利七海
  8位:鷺沢文香
  9位:八神マキノ
10位:高垣楓

 

統計の力で,アイマスがもっと好きになる。

紅木弘がお送りしました。

 

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お詫び

本記事,佐城雪見の項におきまして,白菊ほたるをCool属性と誤った記述をしておりました。現在は修正をしております。

当ブログを観覧してくださったすべての方々にお詫び申し上げます。

今後はこのようなミスの無いよう最新の注意を払ってブログ運営をさせていただきますので,

今後ともアイマス統計をよろしくお願いいたします。

 

2019.08.14 紅木