アイマスを愛するプロデューサーの皆様および統計沼に沈まれている皆様。
将来の夢はアイマスおじさん。
本業と副業を一纏めにしたプロデューサー。
紅木弘です。
約2ヶ月ぶりの更新です。
アイマス統計を楽しみにしてくださっていた皆様(いるのか?)。
大変お待たせいたしました。
この2ヶ月の間,ブログのネタだけはそこそこつくっていたのですが,
それに対する出力が追いつかない状況でして......
今後はこのような長期間更新なしにはならないように気をつけようと思います。
さて,反省もそこそこに,そろそろ本題に入らせていただきます。
アイマス統計 + アイマスP統計
今年の夏コミ(C96)において,
エロマンガ統計で(野良統計屋業界では)おなじみの牧田翆( @MiDrill )様が
アイマスP統計なる同人誌を頒布されました。
当ブログでも過去の記事で何度かご紹介させていただきましたが,
このアイマスP統計には私も少々関わらせていただきまして,
巻末には私の名前もあります!!
内容としましては,2500件以上のアンケートの結果から,
プロデューサーやアイドル,アイマス全体についてまとめデータ化したものとなっております。
また,この御縁もあり,本アンケートの生データもいただいておりますので,
今回はこれに関する内容をお話しようと思います。
アイマスP統計では約2500名の方々に
アイドルの性格に当てはまるものとして,以下の8つの項目を5段階評価でご回答いただきました。
- 話し好き
- 内向的
- 気苦労が多い
- くよくよしない
- 好奇心が強い
- 他者に協力的
- 気が強い
- 計画性がある
過去の記事ではこの内
話し好きと内向的の2つに着目してお話しましたが,
idolmaster-statistics.hatenablog.com
今回はこの8つの項目すべてをみて見たいと思います。
今回もシンデレラガール総選挙に着目したいと思いますので,
デレマスに登場するアイドルを限定して話をします。
765AS,ミリマスに登場するアイドルについても必ずお話します。
なお,アイマスP統計のアンケート時期の関係上,
第7回シンデレラガール総選挙までの結果に対する評価を行います。
総選挙に強いアイドルはどんな性格?
図1に,上記8つの性格を項目としたレーダーチャートを示します。
同図の赤線がシンデレガール総選挙平均順位が10位以内のアイドル。
緑線が50位以内のアイドル。
青線が51位以降のアイドル
の各項目に対する平均値を示しております。
また,同図の数値が大きいほど,その項目(性格)に当てはまるとしております(最小0.0,最大5.0)。
同図から,以下のような傾向がみえてきます。
- 内向的,気苦労が多い性格のアイドルのほうが総選挙平均順位が高い傾向にある。
- 話し好き,くよくよしない,好奇心が強い,気が強い性格ではないアイドルの方が総選挙平均順位が高い傾向にある。
- 50位以内と51位以降のアイドルには他者に協力的,計画性がある性格に差は殆どない。
- 総選挙平均順位が10位以内のアイドルはこの傾向が著しくなる。ただし,他者に協力的,計画性がある性格には差が出てくる。
すなわち,この傾向からいえることは,
シンデレガール総選挙に強いアイドルは,どちらかといえば内気
だとだということです。
そしてこれこそが,アイマスをアイマスたらしめる魅力なのではないかと考えます。
キーワードは「成長」と「ギャップ」
アイマス世界におけるアイドルと,我々が生きているアイドルという職業は微妙に異なる気はしますが,
少なくとも,アイドルとは人前に多く出る仕事です。
である以上,
内向的よりは外向的。
寡黙よりは話し好きな方がアイドルに向いているはずです。
また,人気アイドルになればなるほどアンチも増えることを考えれば,
ネガティブよりはポジティブ。
気が弱いよりは気が強いほうがアイドルに向いているはずです。
これらの仮定が正しいとすれば,
総選挙で人気のあるアイドルはアイドルに向いていないアイドルとなってしまいます。
ここで,牧田様の同人誌。アイマスP統計を開いてみます。
同誌において,「アイマス」の魅力とは何だと思いますか?
という質問に対する自由記述回答の形態素解析において,
成長
という言葉が多用されていると報告されています。
では,誰がどう成長していくのか。
私はこの成長という言葉に,よい意味での変化という意味が含まれていると考えます。
すなわち,悩みやコンプレックスなどを抱え,今の自分から変わりたいと思っている女の子たちが,
アイドルになることによって,これらを克服し,理想の自分へと変わっていく。
そんな,王道な物語のような意味が成長には含まれていると考えています。
しかも,その女の子たちの成長していく姿を一番近くで見て応援しているのは,
他の誰でもない,プロデューサーである自分なのです。
こんなの好きになるに決まっています!!
アイマスP統計の結果から,多かれ少なかれこのように考えているプロデューサーが多いのではないかと考察されます。
この仮定に従うと,シンデレラガール総選挙に強いアイドルはどちらかといえば内気であるという結果は,とても妥当であると考えられます。
なぜならば,
内向的であったり人と話すのが苦手といった女の子たちの方が,はじめから外向的で話し好きな女の子たちよりもより成長した姿がわかりやすいからです。
外向的な娘,話し好きな娘が成長する姿というのは,担当プロデューサーであればよくわかりますが,担当でないプロデューサーではどうしてもわかりにくい。
総選挙が担当プロデューサーの数ではなく,浮動票も取り入れなければ上位に入れない以上,
こういったわかりやすさをもったアイドルの方が,上位に上がりやすいのはある種仕方がないことなのでしょう。
さらに,再び牧田様の同人誌。アイマスP統計では,
アイドルの魅力について自由記述回答の形態素解析において
ギャップ
という言葉が多用されていると報告されています。
内向的だと思っていたアイドルがふと見せる外向的な部分。
人と話すことが苦手なアイドルが好きなことになると話が止まらなくなる。
これらも1つのギャップです。
シンデレラガール総選挙が強いアイドルとは,
これら2つの要因がうまく重なり合った結果なのでしょう。
まとめ
以上。まとめに入ります。
アイマスP統計の結果をシンデレラガール総選挙平均順位ランキングに当てはめて見てみると,比較的内気なアイドルの方が総選挙に強いという結果になった。
これは,アイドルの成長やギャップが担当でなくてもわかりやすく見て感じることができる点で内気な方が有利に働いた結果であると考えられる。
逆の言い方をすれば,アイドルの成長やギャップを伝えることが,総選挙で上位に上がるためのアピール方法として有効である。
と結論づけます。
アイマスP統計の結果を用いた記事は,今後とも行っていく予定です。
もちろん,通常のアイマス統計に関する記事もどんどん書いていきます。
統計の力で,アイマスがもっと好きになる。
紅木弘がお送りしました。