アイマスを愛するプロデューサーの皆様および統計沼に沈まれている皆様。
将来の夢はアイマスおじさん。
本業と副業を一纏めにしたプロデューサー。
紅木弘です。
外見は内面の一番外側
突然ですが,アイドルという職業は夢を与える職業だと私は思っております。
この夢には色々なものがあるとは思いますが,その中の1つに
理想的なスタイル
というものがあると思います。
こんなスタイルの女の子とお付き合いしたい。
こんなスタイルの女の子になりたい。
外見は内面の一番外側とは某社長兼アイドルの名言ですが,
第一印象が外見やスタイルになるのは視覚に多くの情報源を頼っている以上当然のことといえます。
結局何が言いたいのかと言われると,
アイドルのスタイルって本当に理想的なスタイルなの?
ということです。
そもそも,趣味嗜好は人それぞれであり,
理想的なスタイルとは何かというのは永遠に答えの出ない問いではありますが,
このことを考えるに至った理由の1つである
アイドルのBMIについて今回は考察してみたいと思います。
そもそもBMIってなに?
まず,BMIとはBody Mass Indexの略であり,肥満度を表す数値です。
その計算方法は体重(kg)を身長(m)の2乗で割るだけという極めて単純なものであり,
その単純さ故に,肥満かどうかをを確認するための指標として広く知られている数値です。
もちろんBMIには限界がありますし,これだけで肥満かどうかを100%判断することはできませんが,
少なくとも指標の1つとして有効であることは間違いありません。
先ほど,理想的なスタイルについて少し触れましたが,
この指標の1つに健康的かどうかというものがあると私は考えています。
人間の健康を考えると,太りすぎてもいけませんし,逆に痩せすぎてもいけません。
太すぎでも細すぎでもない,適切なスタイルというものがあるはずです。
では,アイドルのスタイルは一体どうなっているのか,
プロフィールを参照して早速みてみたいと思います。
アイドルの皆さん。もっと食べてください!
765AS
図1に765ASの年齢とBMIとの関係を示したグラフを示します。
なお,同図におけるBMIの基準は世界保健機関(WHO)の値を参照しており,
黄色の直線は日本肥満学会が定めている標準体重を示しています。
・・・・・・さっそくです。
誰一人として普通体重に位置していません。
あえて言えば天海春香が18.4と普通体重にギリギリ入らない値。
如月千早に至っては15.6とぶっちぎりで痩せすぎです。
その他にも,最年少の双海亜美,双海真美が共に16.8で痩せ。
最年長の三浦あずさが痩せと痩せぎみのちょうど境目である17.0と
見ていて不安になる値です。
ミリマス
では,同じ事務所所属のミリマスのアイドル達はどうでしょうか。
図2にミリマスの年齢とBMIとの関係を示したグラフを示します。
765ASと比較して,まず痩せすぎは1人もいません。
BMI最小値は16.3の百瀬莉緒。
また,普通体重に該当するアイドルが出てきました。
ただし,BMI最大値は20.0で舞浜歩。次いで19.4で豊川風花といずれにしても高い数値ではありません。
また,普通体重に該当するアイドルを見てみると,19.0の篠宮可憐や18.6の所恵美と
ミリマスのなかでもスタイルのよさに焦点が当たりやすいアイドルが入っていることが注目されます。
デレマス
図3にデレマスの年齢とBMIとの関係を示したグラフを示します。
人数の多さも相まってか,ついにBMI22.0を超えるアイドルが出てきました。
BMIが22.0より大きいアイドルは赤西瑛梨華,海老原菜帆,三村かな子,西川保奈美の4人。
とくに三村かな子はこの4人のなかでは出番も多いこともありますが,
痩せなきゃいけないとスタイルを気にする描写が公式,同人問わず目立ちます。
そんなことないから。
むしろ,他のアイドル達が痩せすぎなだけだから。
と,はっきり伝えてあげたくなります。
シャニマス
図4にシャニマスの年齢とBMIとの関係を示したグラフを示します。
同図より,これまでの3シリーズとは明らかに異なる傾向が見えます。
765AS,ミリマス,デレマスのアイドルの大部分は痩せぎみに所属していました。
ところが,シャニマスのアイドル達は半数以上が普通体重に所属しています。
・・・・・・最年少の小宮果穂が痩せなのは成長期的に気になるところではありますが。
プロフィールの値はうそ!?
さて,ここまでアイマス4シリーズを見てきましたが,ここである仮説を立てます。
それは,体重をサバ読んでいるという仮説です。
これは,最初に述べた理想的なスタイルに関係します。
趣味嗜好は人それぞれあることは重々承知していますが,少なくとも現代日本においては
痩せている方がスタイルがよいというのが多数派であることは疑うべきではないでしょう。
この指針を考えれば,普通体重よりも痩せぎみに属している方がスタイルがよいと考えても何らおかしくはありません。
である以上,体重をサバ読んでいるいうのは重々あり得るはなしです。
そもそも,ライブはもちろん日々のレッスンとアイドルの仕事は見た目以上にハードであり,
いくら脂肪より筋肉の方が比重が重いといっても,この体重で乗り切れるはずがありません。
アイドルのプロフィールには理想的なスタイルというドリームが押しつけられていると考えるべきでしょう。
では,実際問題どのくらいのサバが読まれているのでしょうか?
アイドルのBMIが日本肥満学会が定めている標準体重となる22.0であると仮定し,
この値から逆算した体重との差の平均を取ってみると,
10.8kgとなります。
つまり,平均10.8kg体重を増やすことでアイドル達のBMIは標準体重となります。
10.8kgサバを読むことは難しい気がしますが,四条貴音や三浦あずさといった
身長が170cm程度あり,3サイズもボンキュボンにも関わらず,体重が50kg以下のアイドルをみると,10.8kgくらいサバ読んでてもおかしくないと考察することもできます。
まとめ
以上,まとめに入ります。
アイドルのBMIを見てみた結果,
大多数のアイドルが痩せぎみに属しており,日本肥満学会が定めた標準体重を超えるアイドルは4人しかいなかった。
また,身長や3サイズから体重をサバ読んでいる可能性を示唆し,体重を平均10.8kg少ない値でプロフィールに載せているのではないかと考察した。
これは,日本の美意識に由来するものと考えられる。
アイドルのスタイルというのはアイマス統計における関心事項の1つです。
今後もアイドルのスタイルに関する記事もどんどん書いていきたいと思います。
それでは,これにて本記事を締めさせていただきます。
統計の力で,アイマスがもっと好きになる。
紅木弘がお送りしました。