アイマスを愛するプロデューサーの皆様および統計沼に沈まれている皆様。
将来の夢はアイマスおじさん。
本業と副業を一纏めにしたプロデューサー。
紅木弘です。
本日は以下の記事から始まる
MILLION THE@TER GENERATION (以下,MTG)シリーズに関する考察第3弾弾です!
idolmaster-statistics.hatenablog.com
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連続更新最後となる今回はFairyに属する4ユニットについて考察いたします。
情熱と勇壮を抱いてFairyは同じ景色を見る!!
夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-
図1に天空橋朋花,所恵美,二階堂千鶴,百瀬莉緒で構成されたユニット,
夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-の性格を示したレーダーチャートを示します。
同図より,GRAC&E NOCTURNEはこれまでのユニットとは少々毛色が異なることが分かります。
分かりやすい点として,4人全員が極めて外向的です。
天空橋朋花だけ他の3人と比べてやや内向的ですが,それでもAngelの桜守歌織程度の外向性はあり,
他のユニットであれば,外向的なアイドルと内向的なアイドルの間を取り持つ役割くらいの値です。
また,天空橋朋花は計画性の高さも持ち合わせており,
Princessの徳川まつりやAngelの馬場このみのように外向的で計画性もあるアイドルです。
ただし,上記の2人は気の強さと気苦労の多さを両立しているのに対して
天空橋朋花は気が強いが気苦労はさほど多くありません。
すなわち,天空橋朋花の計画性の高さはユニットにではなく自分に向いていると考えられます。
もっとも,他者に協力的でもありますが,
所恵美のように少々気が弱いアイドルは委縮してしまう恐れがあります。
本来なら,ここで最年長である百瀬莉緒が間を持つのが理想ですが,
彼女の気苦労の少なさと計画性の低さを考えますと,
気苦労の多さと計画性の高さを持つ二階堂千鶴がユニットの文字通り中間管理職としての役割を担っているのでしょう。
すなわち,GRAC&E NOCTURNEというユニットは
4人全員が外向的で他者に協力的な分衝突も多く,
ユニットとしてのまとまりを保つためには二階堂千鶴がカギとなっているユニットであると考えられます。
EScape
図2に真壁瑞希,白石紬,北沢志保のクール系美少女ユニット,
EScapeの性格を示したレーダーチャートを示します。
同図より,このユニットもまた,これまでとは異なる特徴を持っております。
まず,3人全員が内向的です。
内向的の値が最も小さい真壁瑞希でさえも,ちょうど間の値である3.0。内向的とも外向的ともいえない値です。
また,白石紬や北沢志保は話好きではない上に他者に協力的でもなくおまけに気が強い。
白石紬に至っては,くよくよしがちというメンタルの低さも目立ちます。
すなわち,これまでのユニットのような方法でEScapeの3人がユニットとしてまとまるのは不可能です。
ユニット間での意思疎通がとれるのか。1度もめたら修復不可能じゃないかと心配になるほどです。
クール系美少女ユニットという明確なユニットコンセプトの上で集めた3人ですが,
クール系にこだわった結果,ユニットとしてどうまとめるかという大問題が生じたのです。
極論を言えば,EScapeというユニットは,プロデューサーが3人の間を取り持たなくては成立できないユニットなのです。
別の言い方をすれば,アイドル同士でまとまるようにするのではなく,アイドルがまとまるようにプロデューサーが動く必要があるユニットなのです。
D/Zeal
図3にジュリアと最上静香のコンビ,
D/Zealの性格を示したレーダーチャートを示します。
2人組ユニットは他にPrincessのCharlotte・CharlotteとAngwelのCleaskyがありますが,
D/Zealもまた,これらのユニットとは異なる特徴があります。
Charlotte・CharlotteとCleaskyの4人は全員,話し好きで外向的でした。
一方で,D/Zealの2人はそうではありません。
まず,2人とも話好きではない。
外向的なジュリアがやや内向的な最上静香を引っ張り,
計画性の高い最上静香が計画性の低いジュリアを抑えるというこれまで何度も述べた図式が成立すればよいのですが,
2人とも気が極めて強い。
ましてや,ロックというユニットコンセプトを考えるとジュリアが妥協するはずがなく,話好きでもないので言葉足らずになりがち。
ジュリアが最上静香に合わせることも最上静香がジュリアに思いを伝えることもできず,ユニットとして間違いなく衝突します。
D/ZealもEScape同様にユニットコンセプトが明確であるが故に,アイドル同士でユニットとしてのまとまらせるということをはじめから放棄しているのです。
すなわち,D/Zealもまた,アイドルがまとまるようにプロデューサーが動く必要があるユニットなのです。
Jelly PoP Beans
図4にロコ,舞浜歩,永吉昴,周防桃子の4人組,
Jelly PoP Beansの性格を示したレーダーチャートを示します。
同図より,Jelly PoP Beansは前述した3ユニットと異なり以前考察したSTAR ELEMENTSや閃光☆HANABI団と似たような図式が成立します。
すなわち,外向的で話好きな舞浜歩と永吉昴の2人がロコと周防桃子を引っ張り,
計画性の高い周防桃子が前を走る2人を抑えるという構図です。
周防桃子が最年少であることは,彼女が芸能界の先輩ということで相殺できるでしょう。
また,好奇心がとても強くそこまで他者に協力的ではないゴーイングマイウェイなロコですが,話好きで計画性がないわけではないため,十分に御することができます。
すなわち,アイドル同士で自然とまとまることができるため,前述したFairyの3ユニットと比べれば,プロデューサーの役割は低いと考えられます。
Fairy所属ユニットの特徴
さて,ここまでFairyの4ユニットを見てきましたが,
Fairyのユニットはそれぞれの考察でもお話しした通り,完全にユニットコンセプトありきのユニットです。
これはPrincessと同様であり,ユニットとしてのまとまりを重視するために年齢でまとめたAngelとは異なります。
ただし,Princess所属のアイドルのように,計画的であってもさほどに協力的ではなかったり,気が強すぎたりと,ユニットのまとめ役を担うアイドルがAngelとは異なる意味で少ない。
そのため,Angelのように年齢でまとめるということをしても意味がない。
むしろ年齢が近い分より衝突が絶えない可能性がある。
ならばはじめからユニットコンセプトを明確化し,それに沿ったユニットを組ませた方がユニットとしてのまとまりが見えてくる。
Fairyの4ユニットからはそのような判断が見えてきます。
まとめ
以上。まとめに入ります。
MTGのFairy所属ユニットはPrincess所属ユニットと同様にユニットコンセプトありきのメンバーである。
ただし,ユニットのまとめ役が少なく,Angelのように年齢でまとめることも難しいため,
はじめからユニットメンバだけでまとまることを意識していない傾向にある。
アイマス統計でユニットを考察することの意味
MTGのユニットは属性という縛りを有していました。
この縛りがあることによって,これまでのミリオンではあまりなかったカップリングが多数生まれました。
Cleaskyの2人はこの典型例です。
一方で,ただ闇雲に,適当にユニットを組ませたわけではありません。
アイドルの性格を理解し,ユニットとしてのまとまりをいかに作るか。
あるいは,あえてまとめることを放棄するか。
ユニットコンセプトを明確にして集めたメンバー同士でどのような反応が起こるか。
この反応に対してプロデューサーがどのように対応するのか。
ミリシタのシナリオを読み返すと,これらのことを熟考に熟考を重ねていることが見て取れます。
これまで,私はアイマス統計において個人に対する考察は行ってきましたが,
ユニットという複数人に対する考察はさほどしてきませんでした。
ですが今回,MTGの全12ユニットを考察し,
アイマスにおいてアイドル1人1人ももちろん重要ですが,
ユニットも同じ,いやそれ以上にアイマスの魅力を数値化するうえで重要な要素であることを確信しました。
次回の記事で何を書くかはまだ未定(ネタはそこそこある)ですが,
ユニットについての考察も新たに始めてみたいと思います。
そして,この成果は必ず当ブログ等に載せ,皆様と共有したいなと思います。
また,ご意見ご感想をいただき,議論していきたいと思っておりますので,
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
それでは,これにて本記事を締めさせていただきます。
統計の力で,アイマスがもっと好きになる。
紅木弘がお送りしました。