アイマスを愛するプロデューサーの皆様および自らの意思で統計沼にハマられている皆様。
将来の夢はアイマスおじさん。
本業と副業を一纏めにしたプロデューサー。
紅木弘です。
ライブアンコール前の業務連絡で受けた衝撃
2018年12月2日。ナゴヤドームにて
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!
が千秋楽を迎えました。
・・・・・・もう1ヶ月近くも前のことなんだな。
心優しいとあるプロデューサー様のおかげで，大変ありがたいことに
現地参加できた私としては，未だに心はナゴヤドームにいる気すらします。
Love∞Destiny もう一回聴きてー。
アンコール行こ。
などと感傷にふける暇もないほど，私の中では衝撃的な発表がありました。
それは，新アイドルの追加です。
総勢7人のアイドルが順次追加されることが発表されました。
2018年12月2日の時点で，最後に新アイドルが追加されたのは
2014年9月19日の桐生つかさですので，
約4年ぶりにアイドルが追加されることとなります。
プロデューサー界隈では
韓国組の3人が追加される！？
デレマスアニメで履歴書だけ登場した羽田リサだろ！
など様々な憶測が飛び交い，
新アイドルが追加されることに対する賛否両論もありました。
その一方で，アイマス統計を嗜む身としては，
この発表は衝撃以外の何者でもありませんでした。
ただ統計的に見るのであれば，
新アイドルの追加は母数の増加にすぎません。
すなわち，2018年12月2日の時点で183名いるデレマスを母数とした場合，
7名の追加というのは全体の傾向や性質としては大きく変わるものではないでしょう。
しかしながら，私が行っているのはアイマス統計です。
全体の傾向から個を考察しようとしている身です。
この観点から新アイドルの追加を見ると，
既に在籍しているアイドルといかに異なる特徴を出していくかが重要となります。
すなわち，わざわざ新アイドルを追加する以上，同じようなアイドルを追加する意味はありません。
例えば，神崎蘭子のようなアイドルが2人いる意味はあるでしょうか？
あの独特な熊本弁を話すアイドルをわざわざ追加して2人にして，どのような意味があるでしょうか
おそらく，神崎蘭子にとっても，追加された新アイドルにとってもよい結果にはならないでしょう。
そういった意味では，二宮飛鳥というのは素晴らしいところをついたアイドルといえます。
新アイドルには新アイドルならではの特徴が必要なのです。
そして，12月20日。
追加される7人の最初の一人として，
デレマスに辻野あかりという新アイドルが
追加されました。
彼女はどのような特徴があるのか。
統計的アプローチから見てみたいと思います。
BHW周径バランスとは？
まず，辻野あかりのプロフィールを表1に示し確認します。
彼女の追加により，デレマス全体では184人。内Cute所属のアイドルは63名となりました。
このプロフィールから，彼女の特徴見てみたいと思います。
今回は，私がアイマス統計を行う際に最もよく用いる
BHW周径バランスを用いて考えてみたいと思います。
BHW周径とは，バスト(B)，ウエスト(W)，ヒップ(H)のいわゆる3サイズに対して
横軸にH/W
縦軸にB/W
としたものです。
すなわち，ウエストの値に対するバストおよびヒップの割合で体型を表現したものとなります。
女性の美しさの基準として1995年にワコール人間科学研究所が提案した
ゴールデンカノンの基準の一つに，このBHW周径バランスというものが存在し
図1(a)に示す枠内に存在するとき美しいとされます[1]。
また，グラフ上の位置により
- V：バスト優勢型
- X：ウエストくびれ型
- I：ストレート型
- A：ヒップ優勢型
と4つのタイプに分類されます。
更に私は，図1(b)のように，
枠内に対角線を引くことにより，
アイドルがどのタイプに属するかを視覚的にわかりやすくしています。
私がこれを多用する理由としましては，
アイドルの外見的特徴を見る際，3サイズの値そのものではなく
そのバランスが重要だと考えているからです。
例えば，ウエストが同じ55のアイドルでも
バストサイズが小さければスマートに見えます。
例えば，バストが同じ80のアイドルでも
身長が小さい方がバストが大きく見えます。
すなわち，外見的特徴は，3サイズの値そのものからではなく
そのバランスや身長により印象が大きく変わります。
その印象を数値化する場合において
BHW周径バランスは効果的であると考えているからです。
辻野あかりのBHW周径バランス
それでは早速，デレマスに登場するアイドルのBHW周径バランスを図2に示します。
同図(a)はアイドル全体。
同図(b)は身長および体重が辻野あかりを基準に±1以内。
同図(C)は年齢が辻野あかりと同じ15歳の結果となります。
また，図中の直線は近似線です。
図2より，辻野あかりは
ヒップ優勢型に属していますが，中央・ストレート型寄りであることを確認でき，
同図(a)より同じような3サイズのバランスを持つアイドルが数人いることが確認できます。
また，図2(b)(c)より，
身長・体重で見ても，年齢で見ても，彼女に近い値を持つアイドルがいないことも確認できます。
BHW周径バランスで見てみると
古賀小春(72-54-77)，三好紗南(75-56-80)とほとんど同じ値です。
一方，3サイズがほとんど同じアイドルを見てみると
和久井留美(81-60-86)となり
BHW周径バランスで見るとやや外れた値となります。
図2(b)より，
彼女と同じような身長，体重のアイドルはX(ウエストくびれ型)に属す傾向がありますが
前述のように辻野あかりはただ一人ヒップ優勢型です。
図2(c)より，
彼女と同年齢のアイドルは比較的近似線に接近している。
すなわち，同じような傾向を持っているのに対し，
辻野あかりは近似線から遠いところにいます。
以上のことから，辻野あかりは
似たような身長および体重のアイドルから見ても，同年齢のアイドルから見ても，
似たような印象を与えないように
上記の分類からは珍しい，ヒップ優勢型とした。
と考えられます。
まとめ
以上。まとめに入ります。
BHW周径バランスから，辻野あかりというアイドルは
ヒップ優勢型とすることで
新たな特徴を持つアイドルが追加された。
と結論づけます。
BHW周径バランス以外のアプローチからの評価は
そのうち行う(予定)です。
それでは，これにて当記事を締めさせていただきます。
統計の力で，アイマスがもっと好きになる。
紅木弘がお送りしました。
来年も素晴らしい年でありますように。
参考文献
中村純子：「美しいかだらの美の指標「ゴールデンカノン」」，繊維機械学会誌，Vol.51，No.6，pp.357-359(1998)
追記，修正，お詫び
当記事にて三船美優の３サイズを80-60-85と記載していましたが，
正確には85-60-85でした。
これに合わせて，図２(a)も事実とは異なるグラフとなっておりました。
現在は修正済みです。
大変申し訳ございませんでした。
